大腰筋(腸腰筋)の正しいストレッチ方法 #228

インターネットで『大腰筋(腸腰筋)のストレッチ』と検索すると "脚を前後に大きく開く方法" がよく紹介されています。
 
しかし、このストレッチは大腰筋がしっかり伸びないどころか "体を痛める危険性" もあるのです。
 
大腰筋は、体の深部にある非常に重要な筋肉で、硬くなると様々な体の問題を引き起こします。
体のコンディショニング向上の為にも、正しくストレッチを行える様にする事がとても重要です。
 
今回は「大腰筋の正しいストレッチの方法」をご紹介します。
 

 

目次

大腰筋とは?

大腰筋

大腰筋は「背骨(T12~L5)から大腿骨の内側にかけて、着いている筋肉」です。
大腰筋と腸骨筋の総称は "腸腰筋" と呼ばれます。
主な作用は「股関節の屈曲と外旋」です。
 
体の基盤である "骨盤" をまたぐ様に付着している大腰筋は、緊張し硬くなる事で、体のバランスを歪める可能性があります。
 

大腰筋の危険なストレッチ

大腰筋のストレッチとして、紹介される事が多いこのストレッチは、あまり効果的ではありません。
更には、大腿四頭筋や股関節の軟部組織、腰を痛めてしまう事すらあるのです。
 
この様な、股関節を大きく前後に開くストレッチは、大腰筋が伸ばされる以上に、同じ様に股関節をまたいで付着している、大腿四頭筋が過剰に伸ばされてしまうのです。
実は僕も学生の頃に、このストレッチで脚の付け根を痛めてしまった経験があります。
 
つまり、大腰筋を正しく伸ばす為には、この大腿四頭筋に極力テンションを掛けずにストレッチを行う事が重要になるのです。
 

大腰筋の正しいストレッチ

腸腰筋ストレッチ

大腰筋は以下の手順でストレッチする事ができます。

① 片膝立ちになる(伸ばす脚が後ろ)
② おへそを引き込む(ドローイン)
※ 背中が少しまるまるくらい行う
③ 伸ばす脚のお尻に力を入れる
※ 硬い場合、この時点でストレッチが効きます
④ お腹とお尻の力を抜かずに、少しだけ前にスライドする

ポイントは、ドローインしたお腹の力と、お尻の力を抜かずに行う事です。
 
股関節の後ろに動かす(伸展)可動域は、約10~20度と言われています。
その為、前に腰を動かす場合には、僅かに動かしストレッチを強める様にしましょう。
 
前後に大きく脚を開くストレッチは、股関節の正常可動域を超え、腰の反りを引き起こす危険性があるのです。
是非、腸腰筋を正しくストレッチする方法を実践してみてください!
 

 

今日の一言
1億総メディア時代である現在、当たり前ですが適当な情報や、誤った情報がそこら中にあります。
中々自分の専門外のお話だと、嘘か本当か判断するのが難しい事もあるかもしれませんが、情報を取捨選択できる能力が非常に重要な時代です。でないと巧みに騙されます。
一発信者としては、正しく有益な情報を発信する様に十分に気をつけていきたいと思っています。

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