念願の人体解剖実習がスタートして【解剖学を生で学ぶ】#241

『体の中を目で見て学びたい!』
体のお仕事に携わり十数年が経過しますが、恥ずかしながら人体解剖を行ったことはありませんでした。

 

高校生の時に地元で開催されていた『人体の不思議展』と呼ばれる展示会で、100体以上の人体標本を目で見た経験はありましたが、実際に人体解剖は行った事がありません。
当時、その小宇宙の様な複雑な体の神秘に魅了され、何度か同じ展示会に通いました。
今思えば、僕がこの仕事に携わるひとつの "ルーツ" になっているのかもしれません。

 

 

それから十数年、ハワイ大学での人体解剖実習のチャンスが巡って来ました!が、スケジュールが合わず断念。
しかし、先月 "奇跡的な事" が起こったのです…

 

それは、コロナの影響でハワイ大学での人体解剖実習が中止となり、なんと!世界初、オンラインでの人体解剖実習の開催が決定したのです
これは国境や倫理問題など、様々な障壁を超え実現した、本当に "奇跡的な実習" だと思います。

 

オンライン実習なので実際に触れる事はできませんが、体の中を目で見て学ぶ事ができます。しかも、ハワイに行かずに自宅で。
不自由な世の中になった反面、加速度的にオンライン化が進んだ世の中に感謝しています。

 

 

人体解剖実習がスタート

実は、体のお仕事に携わるトレーナーや治療家など、多くの人は人体解剖の経験がありません
医者や薬剤師などの医療従事者は、学生の時に人体解剖を経験しますが、手術をする医者以外は、それっきり人体解剖をすることは、ほぼないそうです。

 

この様に多く場合、教科書や人から聞いた情報を頼りにお客様の体に触れ、指導や施術を行なっているのが現実なのです

 

皮膚の上から、見た事のない体の中身にアプローチしていく、そのアプローチが本当に正しいのかどうか?狙った筋肉は本当にそこにあるのか?
正直、僕も教科書の知識はあっても『100%正解である』という自信はありません。

 

 

今回のハワイ大学のオンライン解剖実習では、数回に分けて体の各部位を解剖し、学ぶ事ができます。
そして、昨日さっそく初回の『背面部』の実習を受講しました。

 

体にメスが入り、息を飲みながら背部の皮膚から剥がされていくのを観て、無意識にご検体に拝んでいました。
高校生の頃とは違い、知識を持って初めて観る人の体の中身。はい、初回から "画面に釘付け" です。

 

 

この奇跡的な機会を提供していただいている大学、組織、ご検体に心から感謝し、引き続き学ばせていただきます。

 

 

今日の一言
学ぶ事をやめてしまうと、後退していくと思っています。その後退が怖くて、学ぶ事を止められない。
その歩みがなければ、今回の実習にもたどり着かなかったのではないかなと思っています。
間違いなく今後に繋がる飛躍的な一歩になると思うので、集中して多くの事を吸収していきたい。

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