「肋骨が開いている」矯正方法とその原因 #262

「肋骨が出っ張っている」
この様なお腹の形状は "生まれつきの骨格" なのでしょうか?

 

体の骨格は、骨の大きさや太さこそ、ある程度遺伝で決まりますが、動く部位の骨格に関しては、そうとは限りません!
実は、骨格の形状は、日常的な姿勢や習慣によって、後天的に作られているものがほとんどです

 

よくある物で言えば、
デスクワークなどによって首の湾曲がなくなり "ストレートネック" になります。
その他にも猫背、O脚など "姿勢の乱れ" によって作られる、様々な骨の配列の乱れがあります。
#アライメントと言われるやつ

 

実は、肋骨の下部が出っ張り、お腹がぽっこりとする現象も、骨格の乱れから生じている可能性があるのです

 

「なぜ肋骨が出っ張ってしまうのか?」これがわかる事で、この解決方法が見えてきます。
 

 

目次

肋骨が開いている原因

肋骨が開いている原因

何度か過去の記事でも呼吸のお話をしていますが、呼吸と共に肋骨は動きます。
実際に肋骨に手を当てて、深呼吸をしてもらうと、動きがわかると思います。

 

特に、肋骨が出っ張る部分である下部は、息を吸うと横に開き、息を吐くと閉じます
つまり、誰でも息を吸う時に、肋骨の下部が横に出っ張るのです。

 

では、なぜ慢性的に肋骨の下部が出っ張ってしまうのか?
その答えを呼吸のメカニズムから考えると息を吐く動作が不得意だからです。

 

 

呼吸と共に肋骨が動く時に、この肋骨を動かす筋肉があります。これを "呼吸筋" と呼びます。
呼吸筋は、吸う時と吐く時で、以下の筋肉が働いています。

【息を吸う時】
□ 横隔膜
□ 外肋間筋
□ 胸鎖乳突筋
□ 斜角筋群
□ 前鋸筋
□ 僧帽筋
□ 広背筋
□ 脊柱起立筋

 

【息を吐く時】
□ 内肋間筋
□ 腹直筋
□ 腹斜筋
□ 腹横筋
□ 広背筋

肋骨が出っ張っている人は、吐く筋肉が弱い可能性があります。
特に、肋骨の下部を閉じる役割をする "腹斜筋" をしっかりと働かせる事が必要があるのです

 

 

「肋骨が開いている」矯正方法

上記の様な原因から、呼吸のエクササイズを行うことによって、肋骨の出っ張りを改善する事が可能です。
 

【エクササイズ】
① 仰向けに寝る
② 大きく息を吸う
③ 大きく息を吐く
④ 息を吐くと同時にお腹の力を感じて肋骨を強く閉じる
⑤ これを10回ほど繰り返す
※ 息をしっかりと吐き切る事がポイント

肋骨を閉じる方法

この様に、深呼吸を使ったエクササイズを行う事によって "息を吐く力" を鍛えます。
息を吐く呼吸筋が鍛えられ、日常の呼吸でもしっかりと働く様になれば、自ずと出っ張っていた肋骨が閉じてくるのです

 

是非、肋骨の出っ張りが気になる方は、このエクササイズを続けてみてください!

 

 

今日の一言
最近呼吸のお話ばかりしている気がしますが、呼吸は体の機能を正しく保つ為に本当に重要。
今回は触れませんでしたが、肋骨の形が変形してしまう理由として、寝方に問題がある場合もあります。

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