「人体解剖実習」を受講して思う、教科書と実物の違い #268

本当にありがたい事に、引き続きハワイ大学人体解剖実習で学ばさせていただいているのですが、恥ずかしながら「今まで本当に何も知らなかったんだな~」と、心底思い知らされています(>_<)

 

体に携わるお仕事を十数年続け、そこそこ勉強もしてきた方だと自負していました。
#天狗
#典型的な大した事ないヤツ

 
やはりプロとして「知らない」は論外で、研究が進みアップデートされていく体の情報を掴み「最新のモノを提供したい!」という思いが強く、学ぶ事を止めた瞬間に "時代遅れの人間" と化する気がして、のたうち回っていました。

 

解剖学に関しても然り、教科書で学び、更に3Dのアプリで1枚1枚筋肉を繰り返し剥がし、立体的に学んでいるので「そこそこイケてるっしょ!」とは思っていたので "人体解剖実習" が始まる前までは「ここまで今までの理解が浅かった」とは思ってもいませんでした…

 

今確かに言えることは「教科書やアプリで学べる範囲には、確実に限界がある!」という事です。
しかも「残念ながら、本物を見るまで "限界があること" にすら気づかない」という事です。
#本当に天狗の鼻が折れた
#イキってましたごめんなさい

 

今日は、特にタメになる様なお話しではなく "人体解剖実習" を受けて思った事を、ツラツラと綴ります。

 

 

目次

教科書と本物の違い

解剖学の教科書
「で、何がそんなに衝撃的だったの?」と聞かれると、一言で表現するはめちゃくちゃ難しくて…^^;
強いて表現するならば「筋肉を立体的にイメージできる様になった!」です。
#もっと感動が伝わる表現をしたいけどできない
#センス(>_<)

 

今まで散々3Dアプリで筋肉を見てきたのですが、やっぱりそこでインプットしていた情報って "二次元的" なんです。
実際に本物を見ると「あの筋肉はこの位の厚みがあって、こういう向きであの筋肉とこうやってああやって重なり合って~」的な感じで理解が深まるんです笑
#全く伝わらない
#百聞は一見に如かずです
#多分100回聞いても意味不明

 

 

更に教科書に書いてある情報は、全てが "真実" とは限りませんでした。
教科書の解剖の図が、作られた過程は分かりませんが、恐らく多くのご検体を解剖し "平均的なモノ" で表現したはずです。

 

しかし実際には、人によって "大腿四頭筋" に5本目があったり "上腕二頭筋" に3本目がある、なんて事も多々あると聞きます。
更には「人によって付着している場所が微妙に違う」なんて事も多々あります。

 

「神経の走行」に至っては、全くと言って良いほどわかっていませんでした^^;
#恥
#全然イメージできていなかった

 

もちろん、全体像を掴む為には教科書や3Dアプリは、めちゃくちゃ役に立ちます。
しかし、次のステップにいく為には "目で見ること" は必要不可欠だと強く感じる様になりました。

 

 

人体の神秘

人体の神秘

文明が発達していく中で、人類は "知恵" を使い、動かないモノを動かす為に、火を起こし、電気を起こし、作ったエネルギーで歯車を回し、鉄道や車、飛行機、ロボットを動かしました。約680万年という人類の長い長い歴史から見ると、やっと "この150年で" モノを動かす事に成功したのです。
#超超超最近の話
#めっちゃ良い時代に生きている

 

しかし、誰が作ったのか、その "何万倍も複雑な人類の体" の原型は、約680万年前に誕生し、今も変わらず動き続けています。
その仕組みは "小宇宙" と例えられるほど複雑で「神様仏様が地球に生み落とした」という、宗教的な説明が最も明快で、世界中でそれが信仰されている理由がわかります。

 

そして、人体解剖で体の中を見ていくと、その "人体の神秘" を目の当たりにする事ができます。
ぎっしりと詰まった大小すべての組織が、それぞれ大切な役割を果たし、生命を維持し体を動かす為に働いているのです。

 

そして、人体の中枢を担っているのが「脊髄」です。

 

脳から背骨の中に伸びた「脊髄」から "電気機器の配線" の様な無数の神経が全身に広がり、体の組織をコントロールしているのです。
背骨を切り開き「脊髄」が出てきた時に「人体の "核" をみてしまった」というか「秘密組織の "秘密" を見てしまった」というか「やっと、会えたね」みたいな笑
兎に角、「自分の中にも同じモノがあるのか…」と、言葉で全くは上手く表現できない感情に包まれたのです。
#表現者への道のりは険しい

 

 

きっと選ぶ道が違ったら、今ほど体の仕組みを考える事もなかっただろうし、触れる事もなかったに違いありません。
誰にでも "すぐそこに" 存在しているけど、簡単に見る事ができない人体の中。
まだまだ未開な事が多い "人体という小宇宙" に触れ、考える機会に巡り逢えて「良かったな~」と、実習を受けながら骨身に感じています。

 

そこで学んだ事を "人の役に立つモノ" へと昇華させる。そして現場で役立てる。
一度その旨味を味わってしまった僕は、このループから二度と抜け出せないのかもしれない。
#中毒

 

 

今日の一言
解剖実習で学んだ内容は、ブログやSNSで発信できない情報が多いので、少し表面的なお話しになってしまいましたが、ここで学んだモノを現場で役に立つ形にしていきます。
青木に解剖学トークを振ったら、鼻息を荒くし食いつきますので、是非マニアの方はディスカッションしましょう笑

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