筋膜リリースとストレッチの違い【筋肉を緩める方法】#277

今回は、いままで話題として直接触れるのを避けてきた "筋膜リリース" について触れていきます。
#禁断の言葉
#R18

 

ここ数年で "筋膜リリース" という言葉が流行り、運動をする人であれば聞いたことがあると思います。

 

しかし、この言葉は誰が流行らしたのか、専門家からするとツッコミたくなる言葉で、色々それっぽい説明を聞いても「ん~腑に落ちない」と思うことが多々あるのです。
#誰も明確に答えられない
#人体解剖で筋膜の概念が変わった

 

よく聞かれる質問で「そもそも筋膜リリースって何?」というモノがあります。

 

これに対して「筋肉の周りの膜が癒着してね。それに刺激を加えて滑走性をよくするの!」という風に答えているのを耳にします。
更には「鶏肉から皮を剥がす時に見える薄い皮あるじゃん?あれが筋膜!」と筋膜について説明をしたりします。
#たぶんネット情報

 

しかし、実際に筋膜には、筋肉の周りだけでも「筋外膜・筋周膜・筋内膜」と種類があり、更にその外側には「浅筋膜・深筋膜」といった筋膜が存在します。
試しに「え、じゃあどの筋膜をリリースしてるの?」なんて意地悪な質問をされた時には、聞かれた人はもうパニックです(>_<)
#トレーナー殺し

 

 

目次

筋膜リリースとは?

筋膜組織

筋膜リリースという言葉の起源は不明ですが、あのコロコロする道具を売る為の "バズワード" として、どこかの企業がマーケティングの一環で流行らした言葉である事が推測されます。
#たぶんトリガー○イント

 

ググって見ると筋膜リリースという言葉の定義について、色々とまことしやかに語られていますが、どれも "科学的な根拠が薄く曖昧なものばかり" です。

 

更には、巷には "筋膜剥がし" なんて言葉も出回っている様ですが...これまたヤバそうな言葉です。

 

 

そもそも筋膜はリリースされるのか?
あのコロコロで筋膜リリースは可能なのか?

 

これに対して人体解剖で見た「現段階の結論」をお話したいと思います。
#あくまでも私的見解
#小難しいので専門家向け

 

【筋膜は何らかの影響によって、硬くなったり癒着する事があると考えられます。しかし、特に筋肉を取り巻く筋膜に関しては、筋膜が硬くなれば当然そこにある筋肉も硬くなる訳で、特別に筋膜をターゲットにする必要はない、と言うかそもそもできないという線が濃厚です。更に、筋膜はそもそも多くの人がイメージする様な滑走性のあるものではありません。隣り合った筋肉が筋膜を介してくっ付いているからこそ生まれる体の連動性があるのです。筋膜リリースとして称されている手法の効果は、筋膜という漠然としたものではなく、固まっている筋肉を刺激し緩めているに過ぎないのです】

綺麗にまとまっていないですが、こう言った感じです。

 

兎に角、筋膜は想像している様な綺麗な分かれ方していなく、様々な筋膜や、同様のコラーゲン組織と複雑に連結しているのです
#剥がしたら事故

 

 

筋膜リリースとストレッチの違い

筋膜リリースとストレッチの違い

そんなこんなで、筋膜リリースと呼ばれている手法も「硬い筋肉を緩めている」に過ぎません
では「ストレッチとの違い」について考えてみます。

 

現在、考えられている筋肉を緩める方法は

■ 伸ばす
■ 押す
■ つまむ

この3つです。

 

「伸ばす」は "ストレッチ" が代表的な方法です。
「押す」は "マッサージ" などで使われる方法です。
「つまむ」は "カッピング療法" などです。

 

つまり、ストレッチとフォームローラーなどで押圧を掛ける方法は「伸ばしているか、押しているかの違い」です
これらはどれが優れている!という訳ではなく、場合によっては適切なものは異なります。

 

しかし「筋肉を緩めるために最も効果がある!」とされている方法があります。

 

それは伸ばしながら押すです。
ストレッチをかけた状態で押圧を掛けて上げることで、筋肉が緩みやすくなるのです

 

↓こんな感じ
ストレッチと筋膜リリース
※ 強度が高いので、痛みが強い場合は注意が必要です。

 

決してストレッチポールやフォームローラーを使った手法が悪い訳ではありません!
ぜひ「筋膜リリース」という言葉は静かに葬り、適切な手法で、体のコンディショニングを行ってください!

 

 

 

今日の一言
トレーナーや治療家の方は、お客様に「筋膜リリース!」と言われた時には、理屈を説明しても仕方がないので、丁寧に「リリース」とか「緩める」という言葉でお返しする様にするのがベストかと思います。
セルフで筋肉を緩める場合は、やっぱりマッサージガンがおすすめです。

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