オンライントレーニングの未来と可能性を考える #294

新型コロナが流行し、会議、飲み会、トレーニングなど、あらゆる物がオンライン上で試行されました。
その中で、実際にやってみて「便利だな~」と感じ定着したモノあれば「やっぱりリアルが良いな…」と再認識されたモノもあると思います。
#最大のメリットは会わなきゃ失礼がなくなった事

 

現に「Zoom会議」は生き残っていても「Zoom飲み会」は過去の産物と化しました。
#まだやってる人いるの?

 

では「オンライントレーニング」はどうでしょうか?

 

日本でもコロナが蔓延してから、多くの企業が、一斉にオンラインサービスを打ち出し、ジムに通えない人、更には "新たな層" への需要を生みました。

 

しかし、コロナ規制が緩和されたアメリカでは多くの人がオンライントレーニングへの関心が薄れ、ジムに戻って来ていると言われています。同様に、日本でも7割以上の人がジムに戻って来たとも言われています。

 

そんなこんなで、今後フィットネス業界にどの様にオンラインサービスが溶け込み、利用されていくのかを一考してみます。
#この1年でオンラインの考え方はすんごい変わった

 

 

目次

オンライントレーニングはどうなる?

オンラインパーソナルトレーニング

ここ1年間で、ぼく自身も "オンラインサービス" を使ってみて、その中で様々な発見がありました。
例えば「遠方の人に受けていただける」といったメリットもあれば、「道具が使えない分、リアルなトレーニングより効果が下がる」といったデメリットもあります。
#離島の方とも繋がれた

 

オンラインサービスを受ける客層を大きく2つに分けると

■ 元々ジムで運動をしていた人
■ ジム通いの経験はなく、新たに運動を始めた人

この2タイプに分かれると思います。

 

また現在リリースされているオンラインサービスはざっと分けると

オンラインパーソナルトレーニング
■ オンラインLIVEレッスン
■ オンデマンドレッスン
■ ハードウェア購入型サービス

などがあると思います。

 

オンラインサービスの客層

ジムに復帰されたお客様に、オンラインサービスについて聞くと「最初は楽しくてできたが、やっぱりジムでトレーニングしたくなった」といった声をよく頂戴します。
「オンラインを体験して、リアルの価値がより高まった」という "Zoom飲み会型" のパターンです。

 

やっぱり元々ジムに通っていた人からすると、オンライントレーニングは、環境的にも運動の質的にも "物足りなさ" を感じてしまう様です。

 

しかし、元々ジム通いの経験がなく、新たな習慣として始めた人にとっては、オンライントレーニングでも十分な満足感を得られるかもしれません。

 

つまり、アフターコロナでも継続してオンライントレーニングを行う人の多くは「ジム通いの経験のない新たな層」に絞られてくる事が予想されます。
#手軽に運動できる良いサービス
 

今後のオンラインサービス

じゃあ、運動不足でトレーニング経験の少ない「新たな層」が主なターゲットになるとして、どんな商品に需要があるか?

 

ざっくりと分けると

■ 無料のサービス
■ 有料のサービス

もちろん、無料のサービスの方がお得です。しかも、広告収益型のサービスの場合、決して無料だからといって質が落ちる訳でもありません。

 

またオンラインサービスは、集客の上限がない為、人気サービスによる "寡占化" を避けられない為、多くの企業が苦戦を強いられることは必至です。
#やっぱりコロナ前からやっているサービスが強い

 

そして、コロナで大きな需要を生み、更には今後も定着する可能性が高いオンラインサービスは「ハードウェア購入型のサービス」です。

 

具体的には

■ 任天堂のスポーツ型ゲーム
■ Peloton
■ Fitness Mirror

などがあります。

 

これらは、実際に商品(ハードウェア)を購入してプレーしたり、更にはオンラインサービスに加入してレッスンを受けます。

 

任天堂のゲーム機であれば数万円、Pelotonのフィットネスバイクは、なんと25万円近いお値段です。

 

当たり前ですが、企業は収益がないと事業が続けられません。
日本でも「安い商品をたくさん売る事」が難しくなってきている現在、高額の商品で利益を出せる企業が生き残っていくのは、自然の流れなのかもしれません。

 

また、習慣化が難しいホームトレーニングに対して、高い商品を購入する事で、モチベーションを維持する動機にも繋がり、継続的なトレーニングが可能になるはずです。

 

 

面白い事に、テスラモーターズが "自動車業界の黒船" と化している様に、元々フィットネスとは無関係の企業が、今までと別角度からフィットネス業界を切り開き始めています。

 

フィットネス業界に、どの様なサービスが普及し、更には革命的なサービスが現れるのかに、今後も注目していきたいと思います。

 

 

今日の一言
ぼくもオンライングループレッスンのお手伝いをさせていただいていますが、個人や小さいジムがオンラインサービスを売るにはファンを集める属人的な方法しか残されていないのかもしれません。
毎週水曜日にやっていますので、よかったら是非覗いてみてください。→コチラ

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