糖分が集中力を高めるは嘘?ストレス解消にならない理由 #308

残業で疲れている時や、ハードな運動をしている時に、最後まで乗り切ろうと、よく甘い物を補給するシーンを見かけます。
#脳のエネルギーとか言って
#甘いものって美味しいよね

 

ところで、これって本当に効果があるのでしょうか?
そもそも本当に糖分は枯渇しているのでしょうか?

 

明治維新以降、砂糖の味を覚えた日本人は、みるみるその消費量を増やし、今では一人当たり年間消費量は16.6kg(2016)となっています。
#1960年代後半の約30kgがピーク
#人工甘味料の台頭

 

今では、この心身を満たす砂糖は、手軽に摂取できる様になりました。
しかし、血糖値についての知識がある人は「甘い物が集中力を上げる」という事に、疑問を感じるのではないでしょうか?
 

 

目次

糖分が集中力を高めるは嘘?

糖分が集中力を高めるは嘘

確かに砂糖を摂取すると "幸せな気分" に包まれ、ストレスから解消された気分になるかもしれません。
砂糖を摂取して気分をあげる事を「シュガーラッシュ」と言われたりもしますが、果たしてこの現象は本当に起こるのでしょうか?

 

結論からお話すると「砂糖は気分を全く改善しない」という結論が多くの研究で明らかにされています。

 

そして、気分を改善しないどころか砂糖摂取の30分後には疲労感を感じ、60分後に集中力が低下するという結論が出されています。
確かに、血糖値の乱高下によって、昼食後に眠気に襲われる様な血糖値スパイクの存在を考えると、当たり前と言えば当たり前の結論です。
 

 

砂糖の日本史

砂糖と日本の歴史

今では口にしない事の方が難しい「砂糖」
その歴史の始まりは、奈良時代まで遡りますが、日本で一般庶民が口にできる様になったのは "明治維新" 以降です。

 

人々が砂糖の味を覚えた日本では、瞬く間に消費量が増え、戦前の1939年には2016年とほぼ同じ水準の、1人あたり16.28kgまで増加しました。

 

しかし、第二次世界大戦が始まると、砂糖の輸入は困難となり、配給もなくなり "闇市" で高値で取引される様になりました。
第二次世界大戦をテーマにした日本映画では、必ず角砂糖やカステラ、金平糖、サクマドロップなどが "貴良品" として描かれています。

 

そして、戦後に砂糖が潤沢に供給される様になった1952年以降、甘味料として、世の中の多くの食品に溶け込んでいったのです

 

 

運動中の砂糖の摂取

運動と甘い物

集中力の低下や、疲労感の上昇を考えると、運動中の砂糖の摂取はパフォーマンスの低下に繋がる可能性が高い為、控えた方が良いです

 

糖分を摂取する場合は、砂糖ではなく、果糖もしくは、様々なタイプの糖質が混ざった物やクラスターデキストリンなどで摂取をしましょう。
更には、運動中は一気に摂取するのではなく「細かく少しずつ摂取する事」がポイントです。

 

運動中にパフォーマンスを落とさない為に、運動中の栄養の摂取には十分に気をつけましょう。

 

 

今日の一言
アメリカのチョコレート会社「マース」は、M&Mをアメリカ軍に売り爆発的に成長した事で有名ですが、チョコを食べていたアメリカ軍はかえって戦力を下げていたのかもしれません。
#いや戦時はそんなの関係ねー

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