桐生祥秀選手が100mで9秒台を出す為に取り組んだ事 #21

日本人初の快挙を達成した桐生祥秀選手。
高校3年生の時に10秒01のタイムを
記録し、一躍トップスターとなった
桐生選手ですが…

この4年間自己記録を更新できず
サニブラウン選手等の台頭もあり
今年の世界陸上では個人種目の
代表入りも逃してしまいました。

しかし
今年9月の学生選手権で
4年振りに自己記録を更新し
日本人初の快挙を達成しました。

果たして、4年間苦しんだ桐生選手に
どの様な変化があったのでしょうか?

その裏側には
1人の人物の存在がありました。

目次

桐生選手に変化を与えた人物

『今までと同じ事を繰り返しても、何も変わらない。』

4年間苦悩した桐生選手は
根本から身体を鍛え直す為に
昨年11月から新しい身体作りに
取り組み始めました。

それは
アテネ五輪の金メダリストで
現在東京医科歯科大学で
アスリートのパフォーマンス向上の
研究を行っている室伏広治に
弟子入りしてトレーニング指導を
受ける事でした。

室伏広治と言えば…

握力120kg以上 (測定不能)

ベンチプレス250kg

立ち幅跳び3m60㎝ (世界記録・参考)

100m世界記録保持者 (2002年当時) に
ビーチフラッグで圧勝し

始球式でボールを投げれば131km

この様な超人的な話があがる一方で

現役時代から
自ら身体の仕組みを研究し
特殊なトレーニングに取り組んで
いたことで有名でした。

桐生選手は
室伏の指導を仰ぎ自分自身の身体を
根本から見直したのです。

トレーニングのポイント

トレーニングを行う上で室伏が
あげた1つ目のテーマは

バランスの良い身体を作る事
でした。

桐生選手の動きを確認した
室伏が指摘した事の1つは

『身体の可動性の低さ』
です。

陸上選手の様に
同じ動作を一定の可動域で
何万何千回と繰り返すスポーツでは

可動性の低下を招きやすく
それがパフォーマンスの低下に
繋がる可能性が高まります。

桐生選手は失われていた
関節の可動性の向上に取り組みました。

2つ目のテーマは

怪我をしない強い身体を作る事
です。

可動性や安定性が高い
バランスの良い身体を作れたら
"効率の良い" 力発揮を行う
身体の使い方を覚える事が
重要になります。

特に
地面を蹴り重力に対して強い
力発揮をする事が求められる運動では

"臀部の力" が重要になることを
あげていました。

室伏はこの身体作りに対して
次の様な発言をしていました。

『これをやれば100mが速くなるという練習は1個もない。バランスの良い身体を作る事で本来持っている能力を引き出すきっかけになれば良いと思う。』

パフォーマンスをあげる為の
身体作りに対する考えとして
非常に重要な考えだと思います。

パフォーマンスとトレーニングの関係

室伏が言う様に
トレーニングを行う事が
スポーツに直結する訳ではありません。

トレーニングを行う事で
姿勢や日常動作の繰り返しによって
失われてしまった

本来人間が持っている動きを取り戻し
強い身体を作る事が大切です。

そして
強く動く様になった身体を使い
スポーツの技術練習を行うことで
スポーツが上手くなる可能性が広がります。

つまり

『トレーニングあくまでも "補強" でスポーツの中だけでは修正できない動きを、トレーニングを通して習得する事が大切になります。』

桐生選手はこの様に根本から
身体のバランスを見直し改善した事で
日本人初の9秒台という偉業を
成し遂げたのです。

室伏広治の気になる発言

室伏はその他にも
身体作りや練習において

反復練習はしてはいけない。
と非常に興味深い発言もしていました。

その真相果たして…

また解明していきたいと思います!

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