「バランスボールの上でスクワット」はスポーツには活きない #271

一時期 "バランスボール" が流行り「邪魔だな〜」と思いながらも、部屋に置いていた人も少なくないかもしれません。
バランボールは多様性があり、特に "バランストレーニング" で重宝されていました。

 

その中でも、高難度の「バランスボールの上でスクワット」をするトレーニングがあります。
僕も学生の頃に、狭い部屋でバランスボールに飛び乗ってはひっくり返り、何度も頭を打った記憶があります笑
#普通に危ない
#あの時ネジが外れたのかも

 

実際に、バランスボールの上に立ったり、スクワットをした経験がある人も多いかと思います。

 

しかし、これに関しては、以前ダルビッシュ選手がこの様に苦言を呈していました。

世に出回っている「身体を使いこなすためのトレーニング」って正直ほとんど効果ないと思っています。バランスボール上でのスクワットもできるようになっても「ただそれが上手になっただけ」なのでバランス能力が上がるわけではないんですよね。なので身体を強くするしかないです。

 

案の定、Twitter上では燃え上がっていたみたいですが、僕は100%同意です。

 

ダルビッシュ選手の様な影響力あるアスリートが、体の事を勉強し、この様な発信をしてくれることは、本当に有り難いことだと思います。
 
特に体に関する情報は、旧態依然としたスポーツ界の古参の影響や、フェイクニュースなどで "誤った情報" が信じられていることが本当に多くあります。
誤った情報は一度広まると、10年20年経っても簡単には覆りません。
#乳酸は疲労物質とか
#夜の糖質は太るとか

 

と言う訳で、既に結論が出てしまいましたが、納得が行かない人もいると思いますので、もう少し深掘りしてみたいと思います。

 

 

目次

「バランスボールの上でスクワット」はスポーツには活きない

バランスボールの上でスクワットはスポーツには活きない

誤解のない様にお話しすると、決して "バランスボールのトレーニング" を否定している訳ではありません。
特に、筋力レベルの低い人や高齢者、リハビリなどには非常に有効なツールであるには間違いありません

 

しかし「スポーツの為のトレーニング」を考えると、少し話が変わってきます。
ここに関しては、前回の記事「"インナーマッスルを鍛えると怪我しにくい" は嘘なの? 」でもお話しした様に、正しい動作ができていれば "高強度トレーニング" の中でインナーマッスルも強化されていきます
事実、体重の150%くらい重量でバーベルスクワットができる人なら、誰でもバランスボールの上でスクワットをする事ができるはずです。

 

一方で、バランスボールでスクワットができても、高強度のスクワットができる様にはなりません。インナーマッスルばかり鍛えてないで、早く次のステップに進むべきです

 

バランスボールでスクワットができるに越した事がありませんが、何度もトレーニングする必要はなく「あ、できた!」と確認するくらいで十分なのです。

 

 

その他のバランストレーニング

バランスディスク

"バランスディスク" や "バランスボード" という同じ類のツールもありますが、これらも同様です。
もちろんレクリエーション的な楽しみ方や "トレーニングの導入" としてはありだと思います。しかし「スポーツの為の体作り」を考えると、これらのトレーニングでは不十分です。
#技術系のスポーツ選手はやりがち
#僕も学生の頃めっちゃやってた

 

確かに "バランストレーニング" や "コアトレーニング" もそこそこキツイので運動した感はあります。
しかし「スポーツで全力でプレーする事」を考えると、体に掛かる負荷はその程度ではないと思います。コアトレを例に少し言い換えると、 "持久的なコア" ばかり鍛えないで "瞬発的なコア" を鍛えるべきなのです。
スポーツの中では "1分間プランクができる能力" より "1秒の強い負荷に耐える能力" の方が求められているはずです

 

 

繰り返しになりますが、バランストレーニングは、決して無駄なものではありません。
大切な事は、そのトレーニングの位置付けをしっかりと理解し、適切に導入する事です

 

ここ10年でも体作りの "世界のスタンダード" はだいぶ変化しています。 "古い情報" に執着せず、より効果的にトレーニングを行いましょう!引き続き "最新のより良い情報" をお届けする様に努めたいと思います。

 

 

今日の一言
残念ながら、この辺りの理解が追いついていないトレーナーも多い気がします。
とりあえず、正しいBIG3のトレーニングを習っておけば間違いはありません。

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