▷ スプリントでの怪我を予防したい人
野球・サッカー・テニス・バレーボールなど多くのスポーツでは、体力だけでなく短い距離を素早く移動する "スプリント力" が必要になります。
短距離ダッシュは数十キロある自分の体重を、素早く目的の場所まで運ぶ動作であり、全身の力を使う "非常に高強度な運動" になります。
ウェイトトレーニングで例えると、最も強度の高いクリーンやスナッチなどの "クイックリフト" に匹敵します。
つまり、短距離ダッシュのフォームの良し悪しは、肉離れ・アキレス腱損傷・靭帯損傷などの怪我に直結し得るのです。
今回は「怪我をしない効率的な走り方のポイント」についてご紹介します。
目次
怪我をしやすい走り方
さっそく結論からお話すると、怪我をしない為に重要なポイントは "足を体の前につかない事" です。
どうしても「早く走ろう!」とした時に、ストライド(足幅)を伸ばす為に "足を前に出そう" とする人が多いと思います。
しかし、実はこれは "逆効果" です。
足を前に着地させてしまうと、ブレーキになる可能性があるどころか、足の真上を体が通過するまで、重い体を脚の力で引き付けなくてなりません。
片足のレッグカールで自分の体重を引きつける様な動作です。この時に "ハムストリングスの肉離れ" を引き起こす可能性があります。
怪我をしない為のポイント
では一体どこに足をつくべきなのか?
それは "体の真下" です。
強いスプリント力を生み出す為には "適切なポジション" が必要になります。
そもそも、走る時には地面を強く蹴り、その反力によって素早く前に進む事ができます。
つまり、「地面を強く蹴る事ができるポジションを取れるかどうか」がポイントになります。
トレーニングで重りを持ち上げる時に、必ず垂直方向に持ち上げると思います。ジャンプで高く跳ぶ時、真下に地面を蹴ると思います。
「あれ、でも真下に蹴ったら前に進まなくない?」
と思うかもしれせんが、 実はそんな事はありません。
もちろん、ある程度スピードに乗るまでは少し後ろに蹴る必要はありますが、十分な前に進む力(慣性力)を得る事ができたら、真下に蹴っても体の上下動を抑えれば、強く前に進む力を得る事ができます。
また真下に力を加える為には "上半身も真っ直ぐに保つ" 必要があります。
速く進もうと、上半身を前傾してしまうと、真下に地面を蹴れず強い推進力を得る事ができません。
更に骨盤が反りすぎていたり、ねている姿勢も真下に蹴れない原因となります。
まずは基本的な姿勢をチェックし、地面を真下に蹴れる様にフォームを見直してみてください。
近年マラソンなどのトップランナーは "フォアフット走法" を採用していると話題になりますが、これらの姿勢が保てていない状態で真似をすると大きな怪我を引き起こすリスクがあるのでお気を付けください。
映画を見ると、自分と全く違う感性を持つ主人公の中に入っていく事ができるので本当に面白い。先日2016年に話題になった「君の名は。」観てきました。良かったです。。