長年生きていると「年齢による体の衰え」を感じる事があると思います。
□ 体が重くなった
□ 体の痛みや怪我が増えた
□ スポーツの成績が落ちてきた
この様な体の変化や問題は、その本人の中で「体の衰え」とカテゴライズしてしまう事がよくあります。
#歳のせいだと思いたい気持ちは痛い程わかります
もちろん、思春期を過ぎれば成長ホルモンの分泌は徐々に低下し、体の機能が衰えていく事は、科学的にも明らかです。
ただ、トレーナー目線でその状態をみていると「もっと良い状態にできるから、まだ諦めないで…」と思う事も本当によくあります。
5年前10年前と比べ、科学は進化し、体の問題解決の為の答えが出ている事象も少なくありません。
多くの場合「体の衰え」と感じる様々な症状は、全て "過去の自分と比較して" という注釈がついています。
言葉を選ばず、少し厳しい言い方をすると…
過去のあなたの体は、そんなに手の行き届いた最高な状態でしたか?
「姿勢・運動・食事・生活習慣」全てにおいて努力し、最高な状態を保っていましたか?
「体の衰え」と考えた方が楽だから、努力する事から目を背けているのではないでしょうか?
#エラそうな口聞いてごめんなさい
#僕も全く他人の事は言えず日々反省ばかり
#心が広い方は続きも読んでもらえると嬉しいです
本当にトップレベルで戦っていた選手であれば、それは本当に体の衰えかもしれません。
しかし、そうでない人は、まだやれる事は山ほどあるはずなのです。
目次
体が衰えるパラメータ
体がマイナスに変化をした時「嗚呼、これが体の衰えか」とすぐに判断してしまうのは、少し安直な考え方です。
ここでは分かりやすく「体が疲れやすくなった」この症状を例に考えてみます。
体が疲れやすくなる原因となるパラメータ(変動要素)を挙げてみると
■ 体の歪み
■ 十分な栄養摂取をしていない
■ 食事の不摂生
■ 睡眠の質の低下
などが考えられます。
更に「体の歪み」であれば、普段の姿勢・動作習慣、部分的な筋肉の緊張など細かく分析し、これを改善していく必要があります。
体が歪むと、血流の悪化や自律神経の乱れを起こし、寝ても体が回復しない、なんて事が起こります。
#本来歪みがなければ寝れば体は回復する
もしこれらのパラメータの改善に取り組んでも尚、変わらないのであれば、それは「体の衰え」かもしれません。
しかし、きっとそう判断するには、まだまだ早いはずです。
「体の衰え」という言い訳
これらの様々な改善案を提案し「改善点がまだあるので、体の衰えじゃありません!」とドヤ顔で言うと、
「いやいや、そんな取り組み今ままでもやっていなかったから、体の衰えだろ」とツッコミが入る事があります。
しかし、これに反論させてもらうと「あなたの姿勢や動作は10年前から悪かった!その1のズレが10年たった今10になっただけだ」と言いたい。
つまり "蓄積" です。
悪い習慣は、その時は何も感じなくとも、塵ツモで気づいた時には "爆発寸前" にまで肥大しています。
「じゃあ、その習慣を治そう!」と一歩を踏み出しチャレンジするか、年齢のせいにして衰えの一途をたどるか。
新しい情報に触れ吸収し努力を続けるのか、「お前もこの年になればわかる」と言って行動しないのか。
#自戒もこめて
歳を重ねるほど心も体も衰え、決して簡単な決断ではないはずですが、前者を選び前進している人を見ると、本当に尊敬するし応援したくなります。
正直、体がマイナス方向に変化する時は、ひとつの要因ではなく様々な要因が絡み合っているので「これをやっておけば絶対!」と言うものはありません。
それをプラスの方向に変化させる為には、これがダメだったら次、次、次、と様々な実験をしてく必要があります。そのデータが既に揃っているなら、そのデータを下に解決してくれる人に頼る必要があるかもしれません。
ただ絶対に必要な事はひとつあります。それは「年齢や古傷や何かのせいにしない事」です。
今の状況をしっかりと受け入れ、分析した上で取り組めば、今よりもっともっと良い状態を手にする事は、確実にできるはずです。
体に関しては、多くの人が取り組んでいない事がたくさん存在し、まだまだやれる事はあるはずなのです。
頑張ってください!応援しています。
それを精神的に乗り越えられるか、そのメンタルの強さがフィジカルを変えるカギなのかもしれません。