近年首都圏を中心に24時間営業のジムが急速に展開されています。
私も、早朝や真夜中などの時間帯で利用する事があるのですが、意外と利用者がいるものです。
『真夜中にトレーニングなんてして大丈夫?』
なんて思われる方もいるかもしれません。
個人的には、集中して行う事さえできれば、どんな時間帯でも問題ないかと思います。
しかし、科学的にみると理想的な時間とそうでない時間があります。
今回は 『科学的にみたトレーニングの効果が最も高まる時間帯』 についてお話しします。
目次
トレーニング効果の高まる時間帯
トレーニング効果が最も期待できる時間帯は "昼過ぎ~夕方" です。
効果的にトレーニング行う事について考える時にポイントになるのが "自律神経" の働きです。
自律神経は、その名の通り無意識に働く神経の事で、呼吸、体温、血圧、ホルモン分泌など、内臓器官の機能を司っています。
自律神経には緊張モードの神経 "交感神経" とリラックスモードの神経 "副交感神経" があります。
トレーニングに適した状態はもちろん "交感神経が活発になった状態" です。
生体リズム的に、体温や血圧は昼過ぎ~夕方に最も高くなり交感神経が活発になります。
筋肉をしっかりと動かすためには、体温の低い朝や夜より、体温が高い時間帯に行う事が有効なのです。
また運動中のホルモン分泌も、朝より夕方の方が高いと言われています。
トレーニングに適さない時間帯
トレーニングにあまり適していない時間は以下の4つのタイミングです。
□ 朝起きてすぐ
□ 就寝前
□ 食後約2時間以内
□ 空腹時
朝起きてすぐ
先にお話ししたように、朝は "副交感神経" が活発な状態です。
つまり身体はリラックスモードであり、体温や血圧などが低く、過度な運動は怪我や心臓への負担が懸念されます。
就寝前
就寝前にトレーニングを行うと、交感神経が活発になり、副交感神経の働きが弱くなり質の高い睡眠をとる事ができません。
その結果、睡眠中に得られるホルモン分泌の効果が下がり、十分に身体を回復させる事ができず成長に繋がりません。
食後約2時間以内
食後に眠くなる様に、消化器官の働く事で副交感神経の働きが活発になります。
また十分に消化が行われていない為、エネルギー不足や消化不良が起こります。
空腹時
空腹時はエネルギーが枯渇している為、トレーニングには適していません。
トレーニング時間が近い時は消化吸収の良い物を摂取しましょう。
まとめ
科学的にトレーニングが推奨される時間帯は交感神経の働きが強くなる "昼過ぎ~夕方" です。
また以下のタイミングはトレーニングに向いていないので可能な限り避けた方が良いです。
□ 朝起きてすぐ
□ 就寝前
□ 食後約2時間以内
□ 空腹時
忙しい日々の中で、なかなか好条件を揃える事は難しいかもしれませんが、同じ時間を使って行うトレーニング、質の高いトレーニングできる状態で取り組んでいただくと良い結果が得られるかもしれません。
インドにはこんな言葉があるそうです。「他人にはどうやったって迷惑をかける、その代わりに他人の迷惑にも寛容になりなさい」良い言葉だと思う。遠慮し合う社会じゃなく、ぶつかり合い活性化する社会の方が居心地が良さそう。
「言いたい事を言うけど、相手の言いたい事も受け入れる」大切なスタンスだと思う。