2019年3月21日
イチロー選手(45)が東京ドームで開催されたアスレチックス戦を最後に現役引退を表明しました。
『遂にその時が来たか』
と言うのが、多くの日本人の感想なのではないかと思います。一時代の終焉を感じます。
試合後に行われた引退記者会見は、イチロー選手の誠実さと素直さを感じつつも、プロフェッショナリズムに溢れていました。
その中で、いくつか印象に残った感慨深い言葉があったのでご紹介します。
目次
『あくまでも秤は自分の中にある』
この言葉は、今回の会見の中で最も印象的で、イチロー選手を象徴している言葉だと思います。
(会見引用)
「人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、秤は自分のなかにある。それで自分なりに秤を使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返していく。
そうすると、いつの日か「こんな自分になっているんだ」という状態になって。だから、少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないというふうに思うんですよね」
『遠回りする事でしか、本当の自分に出会えない』
(会見引用)
「一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それが続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないというか。そんな気がしているので」
地道に挑戦し続けて、成功と失敗を繰り返していく事で、人間としての厚みや深みが増してくるのだと思います。
『"やりたい"と思えば挑戦すれば良い』
どんな分野に取り組む人でもすごく大切な考え方だと思います。
「やりたい」を行動の原動力にする事で大きなエネルギーを生み出す事ができるのだと思います。
(会見引用)
「"成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かない" という判断基準では、後悔を生むだろうなというふうに思う。
やりたいならやってみればいい。「できる」と思うから挑戦するのではなく、「やりたい」と思えば挑戦すれば良い。その時に、どんな結果が出ようとも、後悔はないと思うんですよね。
自分なりの成功を勝ち取ったところで、じゃあ達成感がるのかといったらそれも僕には疑問なので。基本的にはやりたいと思ったことに向かっていきたいですよね」
『自分に向くか向かないかじゃない』
子供達へのメッセージとしてこんな言葉を残しています。
(会見引用)
「自分が熱中できるもの、夢中になれるものをみつけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので。そういうものを早く見つけて欲しいなと思います。
それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける。向かうことができると思います。それが見つからないと、壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので。
色々なことにトライして、自分に向くか向かないかというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなと思います」
私の感想
現役生活28年のイチロー選手は、私の30年間の人生の中で常にスター選手として活躍をしていたので、やはり寂しさを感じます。
イチロー選手からはスポーツ選手としてだけではなく、人間としての物事に対する取り組み方や、考え方など多くの事を学びました。
私に限らず、多くの人々がそれを感じていると思います。
もちろん人並み外れた才能の持ち主であった事は間違いないと思いますが、あれだけの偉業を成し遂げているにも関わらず、常に謙虚で不断の努力を続け、挑戦し続ける姿は、多くの人々を魅了し、前に進む力を与え続けてくれたと思います。
引退後の第二の人生にも多くの人々が注目すると思います。益々輝かしい人生を期待しています。
今日のツイート
全く歌も上手くないし、音楽的センスもありませんが…という訳では新しい取り組みがスタートしました。楽しみながら頑張ります。