怪我をしたらまずアイシング
筋疲労軽減の為にアイスマッサージ
これらが今までの常識であって
RICE処置の「I」はアイシング(Icing)の「I」でもある訳なのですが
なんと!!
「アイシングをしたら怪我の治りが遅くなる」
と言うの研究結果があり、実はアメリカでは最近のスタンダードとなっています。
私自身も以前までアイシングの実施を推奨していましたが、
なぜアイシングにこの様な悪害があるのでしょうか?
目次
筋衛生細胞とは?
学校でも習い、教科書にも書いてあるアイシングですが、
そもそも「受傷後の腫れを抑える為に、36時間ほどは繰り返し行った方が良いぞ!」
と言うのが今までの常識でした。
いや、むしろ日本では今もなお当たり前かもしれません。
僕自身もアイシングで、腫れや痛みが引く経験もした事があるので「え、なぜ!?」と初めて聞いた時は仰天しました。
実は、怪我をした時や体がダメージを受けた時に「筋衛生細胞」と呼ばれる、体の回復を促す細胞が目を覚まします。
この筋衛生細胞は、普段は眠っていますが体のダメージを修復する時にだけ、目を覚ます事がわかっています。
しかし、アイシングをする事で、炎症を抑えるだけでなく、この筋衛生細胞の働きを抑えてしまいます。
この細胞の活性が2日に渡って低下するとも言われています。
これが近年「アイシングをしてはいけない」と言われている理由なのです。
本当にアイシングしない方が良い?
アイシングのメリットは、痛み炎症や出血を抑える事
アイシングのデメリットは、筋衛生細胞の働きを抑える事
この様に一長一短な訳ですが、本当にしないがベストなのでしょうか?
考え方は人それぞれですし、事実アメリカでも実施する人もいるそうです。
これらを踏まえて現段階でのお勧めをご紹介します。
「受傷後に5分アイシング、5分休む、再び5分アイシング、それ以降はアイシングしない」です。
今までの様な20分間のアイシングは、筋衛生細胞の働きを長時間抑えてしまうのでお勧めしません。
とは言え、痛みや出血の緩和などには有効なので、少しだけ活用する!というのが現段階でのベストな方法ではないかと思います。
今後この様な考えが世の中に定着するには時間が掛かると思いますが、科学は日進月歩なので、今後また違う研究論文が出てくるかもしれません。
「素直に前に進んで成長している人を讃える」
簡単でポジティブで素敵な行為ですよね。もしかしたら自分が前進するヒントが見つかるかもしれません。