▷ 「怪我しない体を作りたい」と思っている方
▷「体のパフォーマンスを上げたい」と思っている方
スポーツを行なっていると怪我は付き物であって、スポーツ選手であれば大なり小なり怪我をした経験がある人がほとんどかと思います。
正しく僕自身もあります。
あの苦しい、出口のない暗いトンネルの中にいる様な時間は、思い出すだけでも辛いものがあります。
僕がトレーナーの立場として、その様な状態の人にお話しさせていただく時に、必ず伝える事があります。
それは
「必ず怪我をする前より強い体を作りましょう!」
という事です。
「怪我をすると2~3割は体のパフォーマンスが落ちる」とも言われたりもしますが、
実際に怪我をする前よりパフォーマンスを上げる事は可能なのでしょうか?
目次
怪我や痛みは体の警告信号
これは僕個人的な考えなのですが「偶然の怪我」はありません。
それが例え貰い事故であってもです。
必ず自分自身に問題があり、マイナス条件が重なり体に怪我や痛みが生じるのです。
「運が悪かった…」
で済ましてしまったら、怪我をした意味がありません。
例えば、
コンタクトスポーツでタックルによって膝を負傷したとしても、そこには
普段の動作不良による膝へのダメージの蓄積
タックルに耐えられる体の強さの不足
疲労による不回避
判断力不足による不回避
栄養不足
アンバランスに耐えてしまった
…など
様々な要因が考えられます。
実は体は怪我や痛みという形で、自分自身に足りないものを教えてくれるのです。
怪我する前より強い体を作る
過去の記事でも何度かお話しした事があるのですが、
「怪我の原因は、怪我をした部位と違う部位にある」
これが、とても大切な考え方です。
例えば膝を怪我した場合、
股関節や足関節に可動域制限がある事が多くあります。
隣接する関節の可動域制限が、膝の過剰な可動域を誘引します。
コンタクトによる怪我であっても、他の関節が衝撃を緩衝してくれれば怪我をせずに済んだかもしれません。
怪我によって腱や靭帯が緩んでしまう事で、パフォーマンスが2~3割低下するとも言われますが、
個人的には、怪我の原因となっている部位や動作改善によってそれ以上のプラスの効果を出す事が可能であると思っています。
どんなトップアスリートでも、体を酷使すれば何かしらのダメージが体に現れます。
「なぜそれが起こってしまったのか?」
「どうしたら二度とそうならないのか?」
まずこれを考える事が、怪我する前より強い体を作る為には必要なのです。
怪我をしないに越した事はありませんが、怪我は捉え方次第で決してマイナスの経験ではありません。
是非、自分の体の警告信号を無視せず、より高いパフォーマンスを発揮できる体を目指してください。
病気にならない為にも、怪我をしない為にも、まず睡眠をとり体力を付ける事が非常に大切です。
結局は病気も怪我も自己管理です。まず自分自身がやれる事をしっかりとやらないと、ですね。