骨盤底筋群とは骨盤の一番底にある深部の筋肉で、腹圧を掛ける際に働く筋肉の1つです。
女性にとって骨盤底筋群は、子宮・膀胱・直腸などの内臓を支える非常に大切な筋肉です。
実はこの筋肉の働きが弱まる事によって、尿漏れを起こしやすくなる事があるのです。
尿漏れを引き起こす大きな原因は
「出産経験」「加齢」
の2つです。
尿漏れを改善する為には、働きが弱まったこの骨盤底筋群を鍛え直す必要があるのです。
目次
骨盤底筋群が弱まる原因
骨盤底筋群は骨盤の底にある、肛門挙筋、尿道括約筋などの総称です。
これらの筋肉の働きが弱まる事で、咳やくしゃみ、ジャンプや重いものを持ち上げる際に、尿漏れを起こす事があるのです。
女性の骨盤底筋群が弱まる大きな原因は「出産経験」「加齢」の2つです。
出産と骨盤底筋群
女性が妊娠し妊娠後期になると、お腹が大きくなり、胎内の子供や羊水を含めると5kgほどの重さになります。これを底から、支えている筋肉が骨盤底筋群です。
骨盤底筋群は、妊娠期間に圧迫され続け、更には自然分娩で出産する際に、大きく傷付けられます。
この様に妊娠・出産によって骨盤底筋群が大きなダメージを受け弱まりやすくなるのです。
更には、お腹が大きくなる妊娠によって身についてしまう反り腰の姿勢も、骨盤底筋群が弱まる原因の1つです。
加齢と骨盤底筋群
女性の加齢に伴ったホルモンバランスの変化によって、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少し、全身の筋肉と同時に骨盤底筋群の働きが弱まります。
これら2つ以外にも肥満や便秘なども骨盤底筋群が弱まる原因となる事がわかっています。
尿漏れ改善のポイント
骨盤底筋群は横紋筋と呼ばれる種類の筋肉で、鍛える事が可能です。
骨盤底筋群を鍛えるエクササイズは(例えばこんなエクサササイズとか)、呼吸や腹圧を使った方法によって鍛える事が可能です。
アスリートであれば、この様な基本的なトレーニングから、強い腹圧を必要とするスクワットなどのトレーニングの中で使える様にしていく事が大切です。
実は、この骨盤底筋群を鍛えるエクササイズを行う上で、重要になるポイントは骨盤後傾(反り腰の逆)させる事です。
そもそも反り腰の姿勢は、肛門が開き、骨盤底筋群の1つである肛門挙筋が緩んでいます。
例えば「ウゥ〜〜」っと、お漏らしをしそうになった時に、どの様な姿勢をとるかをイメージしてみてください。
腰を反らす姿勢をとる人はいませんよね?
ほとんどの人が少し骨盤を寝かせる(骨盤後傾)姿勢をとると思います。
つまり、腰を反らし骨盤前傾を強めると、骨盤底筋群が伸びてしまい鍛えずらいポジションになってしまうのです。
骨盤底筋群を鍛える際は、反り腰ではなく、少しお尻に力を入れた骨盤を寝かせたポジション(骨盤後傾)で行う事で、力が入りやすポジションになり非常に効果的にエクササイズが可能になるのです。
是非、効果的にエクササイズを行い、尿漏れ改善に取り組んでいただければと思います。
女性は本当に自らの体を痛め、大変な苦労しながら子供を生んでいる事を知れば知るほど「母親に感謝しないと」と心から思います。