池江璃花子東京オリンピック内定

東京五輪の代表選考会を兼ねた、競泳の日本選手権女子100mバタフライで、池江璃花子選手が57秒77で3年振りに優勝し、東京五輪の400mメドレーリレーのメンバーとして "東京五輪代表" に内定しました。

 

池江選手と言えば、高校1年時の2016年にリオ五輪に出場し、100mバタフライで5位に入賞するなどして、2020年に開催予定であった東京五輪での活躍を期待されていました。
しかし、2年前の2019年に白血病が発覚し、競技を中断し約1年間の療養生活を送っていました。

 

『嗚呼、神様はなんて酷い悪戯イタズラをするのだろうか…』
このニュースを聞いた時、仲間が池江選手のトレーニング指導を行なっていた事もあり、大きなショックを受けた事をよく覚えています。

 

日本中が期待していただけに、多くの人が同じ様に思ったはずです。

 

 

そして、本人は東京五輪は諦め、2024年のパリ五輪を大きな目標とし復活に向け取り組み始めました。

 

『もうトップ選手としての復活は厳しいのでは?』
もしかしたら、そう思っていた人も少なくないかもしれません。

 

池江選手は昨年8月のレースで競技に復帰し、今回コロナにより延期された東京五輪の選考会に、出場するチャンスが巡ってきたのでした。

 

 

そして、優勝…
『自分が勝てるのは、ずっと先の事だと思っていた』
本人がそう口にしていた様に、誰が昨年競技復帰をした池江選手の姿を見て、今年の選考会で優勝して、オリンピック出場権を獲得すると思っていたでしょうか?

 

 

スポーツ競技と挫折

スポーツと挫折
今回の池江選手の復活は、多くの人に感動と希望を与えたはずです。
スポーツ競技に取り組む人は、痛感していると思いますが『スポーツ競技を続ける』という事は、そこには必ず "挫折" が伴います

 

"怪我、病気、失敗、敗北"
スポーツ競技に真剣に取り組む程、現実として、高い壁が夢や目標の行手を阻みます

 

これはプロ選手に限った話ではなく、学生でもアマチュアでも、スポーツ競技に本気で打ち込む誰しもが、必ずこの壁にぶつかるのです。
そして、日本一や世界一といった最高の結果を残す人以外の多くの人が、自分の体の状態をみて途中で競技生活に "区切り" をつけます。

 

つまり、スポーツ競技を続けるという事は "挫折の連続" であり『陽の目を浴びる事を夢見て、自ら険しい道を選択している』と言っても過言ではありません。
もちろん、その捉え方は人それぞれですが、結果を残すという事は、決して平坦な道ではありません

 

 

『努力をしても、前に進むどころか結果が後退している』
なんて事もザラにあります。

 

その理由として、怪我や病気、全てのライバルも努力している事、加齢による体の変化、若い勢力が台頭、など様々な要因があると思います。

 

 

挫折を乗り越える力とは何か?

挫折を乗り越える
『出口のないトンネルはない』
池江選手があるインタビューでお話ししていました。

 

過去に偉業を成し遂げたスポーツの選手達も
『負けじゃなくて、勝ちの途中だ』
『報われない努力は、まだ努力とは呼べない』

といった言葉を残しています。

 

しかし、本当にそうでしょうか?
加齢に抗う必要がある、勝ち負けのある、結果で判断されるスポーツの世界でも『努力は必ず報われる』本当にそう言えるでしょうか?

 

トレーナーとして、選手をサポートさせていただく中にも、この様な "葛藤" が少なからず存在します。
正直に言うと、可能性は上げられても、相手が存在する限り "絶対" というものはありません

 

 

スポットライトを浴びる勝者の裏側には "涙する敗者" が多く存在しています。
その裏表を分けるのは、技術、体力、筋力、才能、運、環境、コンディション、集中力など、多くの変数となる要素です。
これらの要素をひっくるめて "実力" と呼びます。

 

勝つ為には実力が必要なので
『これらの要素の中で、自分に何が欠けているのか?』
これを客観的に分析し、この変数となる要素を少しでも増やす必要があります。

 

1%でも勝てる確率を上げる "努力" ができるか。
失敗を恐れず自分を捨てて、新しい一歩を踏み出す "勇気" があるか。

 

そして『この取り組みの先に、勝利がある』
そう自分を信じ、ダークサイドに何度落ちても、前を向いてひたむきに取り組めるか

 

 

"挫折を乗り越える力" とは、この様な取り組みの中で生まれるの物ではないでしょうか?
これからも、選手をサポートしていく中で、僕自身の取り組みの中で、このトンネルの出口への道を探していきたいと思います。

 

 

今日の一言
池江選手のレースは涙なしで見られませんでした。多くの人の心を動かしたと思います。
ここまでの復活でも、日本の歴史に残る努力であると思いますが、まだまだその序章にすぎないのかもしれません。

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