早いもので「オリンピック TOKYO2020」が閉幕しました。
この2週間、ハイライトを観て選手のストーリーに秒速で感情移入してしまう僕は、毎朝YouTubeを観て泣いていました笑
#お涙ちょーだい動画
#お涙あげちゃう青木
今大会は日本選手団の活躍も目覚しく、金メダル27個を含む58個のメダルを獲得し、2016年のリオ五輪の41個を上回り "史上最多" となりました。
特筆すべきは、約47%が金メダルの獲得である事です(金27銀14銅17)。これは国別のメダルランキング上位10か国で見ても、圧倒的な割合です。
#前半戦はなんと60%が金
過去の日本人アスリートのイメージは「競り負ける」「土壇場で逆転される」といった、国民性なのか?「ここぞ!」と言う場面での "勝負弱さ" を露呈してしまうイメージを持っていたのは僕だけではないと思います。
もちろん今回のオリンピックでも、悪い意味での "土壇場の逆転劇" はありましたが、全体的には悔し涙より "嬉し涙" を流す選手が多かった様に思えます。
今大会、日本人アスリートが "勝負強さ" を発揮できた理由は、無観客とは言え "地の利" を活かした開催国の強みによるものなのでしょうか?それとも、ここ10年で売上を伸ばした "スポーツ復興くじ「toto」" の功績なのでしょうか?
#ほとんどがマイナースポーツの復興に当てられてたらしい
いずれにせよ、過去にない勝負強さを発揮した日本人アスリートに "何かしらの変化" があったには違いありません。
もしこの理由がわかれば、勝てるアスリートになる事、育てる事ができるかもしれないので、少し分析してみようと思います。
#極々私的な視点で分析
目次
日本人が得意なスポーツ
まず最初に考えるべきは「日本人がどの様なスポーツが得意か否か」です。
そもそも身長が160㎝の人が、バレーボールに挑んでもアタッカーとしては通用しないし、180㎝の人がスケートボードをしても機敏に動けないから通用しません。
#ここでミスったら大変
この「競技への適正」が "世界で戦う為のドレスコード" であり、この選択をミスっては、勝負強さ云々の前に、基本的には世界の舞台に進む事はできません。
#こういう議論でイチローが棚に上がるけど
#180センチ80キロは十分でかい
体型による "ディスアドバンテージ" が強い日本人選手は、階級で区分されている、柔道、レスリング、ボクシングの様なスポーツは強く、区分のない水泳、陸上、バスケ、バレーボールの様なスポーツでは、上位に食い込むのが難しい傾向にあります。
そんな中、今回は目立ったのが "新競技でのメダル獲得" です。
5つの新種目である野球・ソフトボール(復活)、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンで「金6銀4銅4」と、日本のメダル獲得の約25%を占めています。
また、これら5種目の「国別メダル獲得総数」の1位は、なんと全て日本です。
もちろん2016年に正式に採用が決定された後、東京オリンピックに向けた予算を強化をしてきた結果でもあるかと思いますが、少しだけ分析してみます。
取り分け、空手(形)、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンといった種目に共通している事は「対人競技ではないこと」です。
つまり、日本人の体型が不利に働きません。
更には、どの競技も技術的な要素が大きく「真面目で寡黙な国民性」にマッチしています。
#職人の国Japan
この様に「勝てるフィールドで勝負する」という事が、スポーツを選択する上で大切な事です。
体型によるディスアドバンテージは、国内の学生大会など、ある程度のレベルまでは通用しても、日本のトップや世界レベルでは、残念ながらほとんどの場合通用しなくなるのです。
#残酷だけどこれが現実
結果を左右する要素
最後は「気持ち」「勝利への執念」なんて言われたりしますが、もう少し解像度を高めて2つの要素に分析していみます。
まず1つ目に「本番での実力発揮」です。
メダリストのインタビューの中で「あまり覚えていない」「とにかく必死に戦った」という言葉がありました。
もちろん「落ち着いて挑めました」というメダリストもいましたが、上記の言葉から推測できる事は「潜在意識の中で戦っている」という事です。
世界一を決める決勝戦ともなれば、世界ランクにこそ差はあっても、相手選手との技術的な差はほとんどありません。つまり、緊張状態でどちらがいつも通りの実力が出せるかどうかです。
多くの場合、本番であれこれ考えられる余裕はありません。
□ 練習の積み重ねで潜在意識に動作を落とし込めている
これらの要素が必要になるのだと思います。
2つ目は「精神の寄せどころ」です。
メダリストが必ず口にする言葉は「支えてくれた人への感謝の意」です。
トップアスリートともなれば、誰しもが怪我や不調、差別や誹謗中傷などの辛い経験を乗り越え、オリンピックの舞台に立っています。
その逆境は、強くなればなる程、誰かの支え無くして乗り越える事ができなかったハズです。
精神論になってしまいますが、頑張る目的が自分ではなく、誰かの為、誰かに恩返しをする為、この様な思いが強ければ強いほど、実力を超えた強い力が発揮されやすくなるのではないか?と思います。日本でも古くから言われる「火事場の馬鹿力」と同じ原理です。
トップアスリートは「人間的にも成熟している人が多い」と言われる事がありますが、恐らく逆境にぶつかっている時にも "人間的な魅力" があるからこそ多く人の支援が得られ、結果的に高い壁を乗り越えられるのではないでしょうか?
本番は1人で戦うスポーツでも、そこで勝つ為には「支援者を増やす行動を取る事」が近道なのかもしれません。
あの大谷選手の "マンダラチャート" の一角に「運」がある様に、イチロー選手が「運の存在は認めざるを得ない」という様に「運」と表現される様な、技術以外の何かは、この様な精神面がパラーメータのひとつとなり作用しているのだと思います。
あまり綺麗にまとまりませんでしたが、2週間のオリンピックを見て、そんな事を感じていました!
あ、とは言え技術レベルが全然達していない人は、まず技術を磨く事が必須ですから笑
#しのごの言わず練習