競技やトレーニングを行なっている時に、調子が悪く "何をやってもうまくいかないと日" に出くわす事ってありますよね?
調子が悪いと "精神的に不安定" になったり、更にそれにより "疲労感が増大" したりと負のスパイラルに突入します。
一方で、傍から見ても 『調子良さそうだな』と言われるほど "何をやってもうまく行くアゲアゲな日" もあると思います。
マリオで言うところのスター状態です。
競技者であれば、試合当日に調子が良い事を望み、更に言えば毎日調子が良い事を望むと思います。
体力やパワーの低下は、エネルギー不足などが1つのマイナス要素になると思います。
一方で、この技術的な不調は果たしてなぜ起こるのでしょうか?
目次
技術的な調子の悪さの元凶
"調子の悪さ" を感じると大半の人は笑顔が消え、調子を戻そうと試行錯誤を繰り返していく内に迷宮入りしていきます。
終いには
『明日になれば良くなるだろう』
と神にすがるかの様なギャンブル思考を発動させます。
しかし、結果を求められるアスリートはそうも言っていられません。
調子の波を無くす事も、能力であり実力の内なのです。
"技術的な不調" を感じた時にほとんどの人は、自分自身の技術の未成熟や未定着を疑い、良い時の感覚を思い出す為に試行錯誤します。
しかし、実は技術的な不調のほとんどが 『フィジカルの問題が元凶』 となっているのです。
具体的には、次の2つの要因が考えられます。
① フィジカルのマイナスの変化による動作への非対応
② フィジカルのプラスの変化による動作への非対応
フィジカルのマイナスの変化
身体は皆様の想像以上に刻一刻と状態が変化しています。(フィジカル的な要素の話)
身体が温まればよく動き、冷えれば動きにくくなります。
疲労が溜まれば筋肉が強張り、痛みが発症する事もあります。
これは敏感に自分自身の身体と対話していかないと "見落としてしまう様なレベル" の物もたくさんあります。
簡単に言うと、調子が良い時と悪い時では "フィジカル的な身体の状態" が違います。
もちろん天気やその日の環境、対人スポーツであれば相手の違いなど様々な変化する要素があるかと思いますが、先ず見直すべき要素は他でもなく "自分の身体" なのです。
これは自分自身の身体をしっかりと理解しているトップアスリートが口を揃えて同じ様な発言をしています。
例えば、疲労により一部の筋肉が強張り、関節の可動性が制限されていれば身体のバランスが変化し "昨日と同じ動きをしているつもりでもできない" なんて事が起こり得ます。
その様な状態では、いくら同じ動きを反復しても徒労に終わり、良い時の状態を再現する事は不可能なのです。
問題はスポーツの技術の習得度にあるのではなく、自分の身体にあるのです。
本来この様な場合は、直ぐにでもスポーツの技術練習を中断し、自分の身体の問題点を修正すべきなのです。
フィジカルのプラスの変化
一方でフィジカルの "プラスの変化" が要因で不調を訴える事もあり得ます。
特にオフの間に身体作りを行い、シーズンに突入した時に起こり易い状態です。
肉体改造を行い動きやすくなった身体を扱い切れていない状態です。
例えると、今まで軽自動車に乗っていたのに、急にスポーツカーに乗せられ、運転技術が伴わずうまく操作できない状態です。
この様に身体の改善に取り組み、その新しくなった自分の身体を操る為に、感覚が変化し慣れる事に時間を要してしまう場合があるのです。
まとめ
技術的な身体の不調を感じた時に見直すべき点は、天気や環境、相手選手ではなく "自分の身体" です。
身体のバランスの不具合が技術を狂わせ、それに伴い精神面への悪影響を及ぼします。
様々な物に原因を擦りつけるのではなく 『改善すべきは自分自身のフィジカル』 と言う事を認識しているだけでも、迷いが消え精神面やその後の改善へ大きくプラスの影響を与えてくれるはずです。
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