『トレーニングを複数セット行う理由』をパフォーマンス向上という視点から考える #28

筋力トレーニング行う時
同じ種目を1セットだけで終わりにしないで複数セット行っていると思いますが、何故複数セット行うのかを

パフォーマンスを向上させる

という視点で考えてみたいと思います。

複数セットを行うメリットはズバリこの2つです。

筋力を向上させる

動作を身体に覚え込ませる

それぞれを少し詳しく解説していきます。

目次

複数セットで “強度” をあげる

やはり複数セット行う事のメリットとして直ぐに思いつく事は

『運動の “” が増える事によって “筋肉にダメージ” を与える事』

であると思います。

いわゆる “強度” をあげる手段として複数セット行います。

強度上げる方法は

□ 負荷を増やす

□ 回数増やす

□ インターバルを短くする

など様々な方法がありますが負荷が上がれば上がるほど1セットでこなせる回数には限界があります。

そこで複数セットを行う事により総回数稼ぎ、筋肉にダメージを与え“筋力アップ“ に繋げます。

動作を潜在意識に刷り込ませる

以前潜在意識と顕在意識のお話をしましたが、人の行動の約9割は潜在意識の中で行われていると言われています。

大会や試合などでスポーツを高いレベルで行う時、細かな身体の動作を意識する事は非常に困難で、大部分の動作は無意識の潜在意識の中で行われています。

つまり
スポーツ動作中で高いパフォーマンス発揮する為には

何も考えなくても質の高い動きができる!

というレベルまでトレーニングや競技練習を行なって動作を身体の潜在意識の中に刷り込む必要があるのです。

ほとんどの人が自転車に乗ったことがあると思いますが、ギア付の自転車に乗ってギアをMAXにすると、早く走るという結果を得る為に意識的に “漕ぐ” という動作に力を注ぐと思います。

しかし
その後ギアを一気に軽くすると、意識して“漕ぐ”という動作を行わなくても脚が “無意識” に回転します。

人は強度が高い中で身体に意識的に刷り込ませた動作は、強度が下がると“潜在意識”の中で動作することが可能になるのです。

スポーツ動作でもトレーニングを敢えて高強度で行うことで、その動作を身体に刷り込ませることができるのです。

しかし

気をつけなければいけないことは、強度を上げれば上げるほど正確に動作することが困難になります。

トレーニングで動作を無視してその強度をこなす事は

“正確でない動作を身体に刷り込ませている”

可能性があります。

つまり

トレーニングをスポーツパフォーマンスの向上に繋げることを考えると、

『高強度だけど、正確に動けなければ意味が無い』

極端に全く意味が無いかと言われたらそうでないかもしれませんが、筋力をつけるだけではなく正確な動きを身体に覚え込ませる事を考えて行うことで、スポーツパフォーマンス向上に繋がる質の高いトレーニングができます。

まとめ

トレーニングをインターバルを挟んで複数セット行う理由は

① 筋力を向上させる
② 動作を身体に覚え込ませる

です。

何セットやりましょう!という決まりはありませんが時間と体力があれば、複数セット繰り返して身体を疲労させて動きを身体に刷り込ませましょう。

量と質の両方をあげ、昨日よりも少しでも高いレベルの身体を手に入れる為に取り組んでいただければと思います。

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