以前、雑誌「Tarzan」で "プランク不要論" が取り沙汰されていました。
#こういう議論は大好物
少し難しい内容になりますが…雑誌はこの様な内容です。
#マニア向けなのでここは読み飛ばしてください
ただじっとポーズをキープするだけで腹筋群が伸びも縮みもしないから。筋肉が収縮しながら力を出すコンセントリックの局面では筋肉内に乳酸が蓄積し、成長ホルモンをはじめとする化学物質が発生する。これがいわゆる、ケミカルストレスと呼ばれるもの。一方、筋肉を伸展させつつ力を出すエキセントリックのフェーズでは、筋肉が微細に損傷する機械的刺激、メカニカルストレスがかかる。このふたつのストレスが筋肉を成長させるので、伸びも縮みもしないプランク、意味ないじゃんという話になるわけだ。
雑誌「Trazan」が出した結論は「手足を動かしたり強度が上がれば、意味はあるよね」でした。(詳しくはHPをご覧ください)
はい…残念ながら「Trazan」は "ボディメイク" という視点で議論しているので、ん~僕が求めていた結論ではありませんでした。
ただ "スポーツの為のトレーニング" という視点でも、この "プランク不要論" は、十分議論の余地があります。
プランクの様な "コアトレの位置づけ" 関しては、最近も再三再四お話ししてきましたが、改めてプランクについて考えたところ「あ…!プランクってやったらアカンかも(>_<)」という "盲点" に気づいてしまったので、共有させていただきます。
#最近トレーニング批評ばかり
#そういう話題に悶々とする時期なのか
目次
プランクは意味ない?
僕が普段お話ししている「スポーツの為のトレーニング」という角度で "プランク不要論" 考えてみます。
不要とは言えるかは微妙だすが、票を投じるとすれば「持久的なコアばかり鍛えないで "瞬発的なコア" を鍛えるべき」という理由があるからです。
例えば、大谷選手が160kmのストレートを投げる時やホームランを打つ時に "1分間プランクに耐えるお腹の筋力" は全く役に立ちません。
どんな筋力が必要なのか?それは大谷選手が "225kgのデッドリフト" をスーパー綺麗なフォームでこなすコチラの動画を見てください。
#そういう事です
#これが世界基準
大谷選手は、誰が見ても体の使い方が上手で "しなやかの動き" をしていると思いますが「筋トレで体が硬くなる」なんて迷信を、軽く場外に吹き飛ばしてくれています。
#張本さんはマジで早く引退してくれ
話を戻すと、プランクやその他の "コアトレーニング" や "バランストレーニング" は、やる意味はあるけど、体作りの序盤のエクササイズに過ぎないので、できるだけ早く次のステップに進みましょう。
詳しくはコチラの記事をご参照ください。
そして、今回気づかされた事があります。それは「そもそもプランク自体 "やらない方がいい人" がいる」という事です。
プランクの盲点
トレーニングの目的は「動ける&怪我をしない体を作る事」なので、体の構造上効率の良いとされているフォームで行わないと、変なクセがつき "逆効果" になる可能性があります。
プランクでのあるあるは「骨盤が "正しい角度" にない状態」です。
例えば「腰がそったポジションで何分も耐えてたら、体にその "悪いポジション" がインプットされちゃう」みたいな感じです。
そして大変お待たせしました、ここからが「今回の本題」です。
#前置きが長いんじゃ
実は "骨盤の角度" とか "お尻の高さ" 云々以前に、一定数の人がプランクをする時にブチ当る壁があります。それは「腕がキツい」です。
特に "筋力が弱い女性" や "子供" に多い現象かと思います。
だからアレでしょ!"ショルダーパッキング" をすれば背中で支えられて解決するでしょ!と僕のブログを愛読していただいている人(今度ご馳走させてください)なら思うはずです。
しかし!それではプランクというより "ショルダーパッキングの練習" をしている様な物で、完全に目的が "迷子" になってしまっています。
この "ショルダーパッキング" も簡単ではないので、お腹以前にそもそも上半身への負担に耐えきれず「全く良いポジションでプランクができない問題」が発生しているのです。
#変なクセをつけるトレーニングをしている状態
同様の問題が考えられるのは "サイドプランク" の様なトレーニングです。
"四つん這いのトレーニング" は、脚部の設置面積が大きいので、多少は難易度が下がると思います。
#プランク系は上半身の負担がストロング
つまり「お腹周りの筋肉を鍛えたい!」と思った時に "上半身の筋力が弱い人" はプランクを選択せず、バランスボールなどのツールに頼ってトレーニングをした方が効果的ということです。
最後に前回の記事の確認をさせていただくと「とは言え、コアトレやバランストレーニングは程々にして、スクワットの様な "高強度トレーニング" を正しい動作で行える様にトレーニングしましょう」です!
頑張ってください!
超絶オススメです。