膝が内側に入る(ニーイン)2つの原因とその改善方法 #30

脚を曲げた時に、膝が内側に入ってしまう…これは俗に言う "ニーイン" と呼ばれる状態です。
この状態をスポーツ動作の中だけで改善する事は、ほぼほぼ不可能です。

 

この状態を治そうと膝を無理やり外に向けて動作をする事は、膝や足底筋の痛みを招く可能性があります。

 

また極端なニーインが起きていなくても “扁平足“ や ”足裏・膝の痛み“ もこの “ニーイン” と関連している可能性があります。

 

ニーイン“ と同時に起こるもう一つの動作が、つま先が膝に対して外を向く “トゥーアウト“ です。(あくまでも膝に対して外向きなので、場合によってはつま先は身体に対して真っ直ぐか内向きの場合もあります。)

 

これらの2つの現象をセットで ”ニーイン・トゥーアウト“ と呼んでいます。

 

 

今回はこの “ニーイン・トゥーアウト” の原因として考えられている事とその改善方法についてお話ししていきます。

 

 

目次

膝が内側に入る2つの原因

膝が内側に入る2つの原因

ニーイン・トゥーアウト“ の原因として考えられている事は

 

回内足 (扁平足)
中臀筋の機能不全

です。

 

回内足 (扁平足)

回内足とは俗に “扁平足” と呼ばれ、土踏まずのアーチが落ちている状態です。後ろから見るとアキレス腱が内側に傾いています。

 

回内側により

○ 足底筋膜炎
○ シンスプリント
○ 鵞足炎
○ 中足骨疲労骨折

 

などの怪我が起こり得ます。

 

中臀筋の機能不全の場合

中臀筋とはお尻の側部に付着している筋肉で、その働きの1つに股関節を “外転・外旋” させる機能があります。

 

脚を曲げる時、一般的に股関節は内転・内旋しますが、中臀筋の機能が弱まっていると過度な内転・内旋が起き膝が内側に入ります

 

本来中臀筋は脚を曲げる時、内転・内旋しすぎない様に “ブレーキを掛ける” 役割を担っているのです。

 

 

ニーインの改善方法

ヒップリフトで殿筋群を鍛える

よくある2大原因となっている “回内足” と “中臀筋の機能不全” の改善方法を説明します。

 

回内足の場合

回内足を改善させる為には足底筋を鍛える事が重要です。

 

代表的なエクササイズにタオルギャザーというものがあります。
また、極度な回内側の場合は根本的な部分から改善していく必要があります。
こちらの記事で詳しく説明しているのでご参照ください。

 

 

中臀筋の機能不全の場合

中臀筋を鍛える事が重要です。しかし、内転筋大腿筋膜張筋などの拮抗筋の過活動 (筋肉過剰な働き) が、中臀筋の働きを抑制している可能性があります。

 

筋肉の機能不全に関して詳しく学びたい方はこちらの記事をご参照ください。

 

中臀筋の機能不全が疑われる場合は、先ずこれらの筋を緩めてから、中臀筋を鍛える必要があります。
また股関節の外旋・外転可動域の制限がある可能性が非常に高いので、可動域の改善を行ってから中殿筋のトレーニングを行いましょう。

 

 

様々な脚のエクササイズの中で中臀筋を鍛えることは可能ですが、サイドレッグレイズなどの単関節種目から始めると良いです。

 

徐々に多関節動作や立位での動作に展開していくことが重要です。

 

 

まとめ

運動動作の中でニーインが起こる場合、その動作の中で改善する事はほぼほぼ不可能です。

 

身体のどこの関節機能に根本的な原因があるのかを見つけ、臥位 (寝た姿勢) などの簡単なエクササイズから正しい動きを身につけていきましょう。

 

今日のつぶやき

最近人間心理を学ぼうとメンタリストDaigoの動画や本をよく見ています。だいぶ前からテレビにも出ていますし、かなり知性が高い方ですが、彼はまだ31歳。本を毎日10冊程は読むそうです。恐るべし速読術…

因みに毎月の本代は100万程だそうです。

 

 

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