試合中の "いざ!" という時に足をつってしまった。そんなホロ苦い経験がある人はいると思います。
この "つる" という症状は何らかの原因で自分の意思とは反して筋肉が収縮し、痙攣を起こした状態の事を呼びます。
足がつると、心身共にパフォーマンスにマイナスの影響を与える事は避けられません。
大事なシーンで足がつらない様に、足がつる原因を知りその対策を施していく必要があります。
目次
足がつる原因とその対策
足がつる主な原因はこれです。
【電解質の欠如】
電解質とはカルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどの血液中のミネラルの事です。
ミネラルは筋肉や神経の動きに必要となります。
運動中に激しく筋肉を動かしたり、発汗する事により、ミネラルが急速に身体から消費されます。
体内のミネラルが減少すると、筋肉や神経のコントロールがスムーズに行えなくなり痙攣反応を起こすのです。
この様な症状を予防する為には運動中には水ではなく、スポーツドリンクの様なミネラルの含んだドリンクの摂取を行う事が重要になります。
運動中に足がつる理由
激しい運動を行うと、体内のミネラルが急速に減少します。
また筋肉は疲労する事で、硬く緊張を起こし血流が悪くなります。
筋血流 (筋肉への血の流れ) が悪化する事で、ミネラルなどの栄養素が十分の運搬されず、筋肉を意識した通りに動かす事ができなくなるのです。
運動中にこの様な状態が起きない様にする為には『大きい筋肉を使った動作の習得』が必要です。
例えばサッカーなど短距離スプリント運動を連続する競技では、ふくらはぎやハムストリングスをつる人が多くいます。
この場合の原因の1つは『お尻の筋肉がうまく使えず過剰な負荷を掛けている』可能性が考えられます。
身体を効率よく動かす動作を覚える事で、弱い筋肉に過剰な負担を掛けずに済む為、足がつる事を回避できる可能性が高まります。
また運動不足の人が急に運動する事で、足がつる事があります。
これは筋力量の低下による血行の不良が起こっている上で、急な運動によってミネラルなどの栄養の運搬が追いつかず発生します。
睡眠中に足がつる理由
"こむら返り" とよく言いますが、寝てる間にこむら(ふくらはぎ)や太ももをつる事があります。
筋肉の疲労や加齢による筋量の低下で、脚の血行が悪くなります。
そこに睡眠中の発汗によるミネラルの減少、筋肉の冷えなどが重なり足がつる事があるのです。
睡眠中に頻繁に足をつる人は、普段から脚を鍛えたり、睡眠前に十分なミネラルの摂取を行う事が有効です。
まとめ
運動中や睡眠中に起こる足がつる主な原因は『電解質の欠如』です。
筋肉内の電解質の欠如は
▶︎ 発汗などによる体内の電解質の不足
▶︎ 筋量の低下や筋疲労による栄養の運搬力の低下
これらの問題によって発生し、自分の意思通りに筋肉の動きをコントロールする事ができなくなり痙攣を起こすのです。
試合中などの大事な局面で足がつらない様に、身体を作っていく事が重要です。