パワーベルトを高重量トレーニングで使うべきか否かを考える #69

高重量を扱うトレーニングを行う時に、腰に "パワーベルト" と呼ばれるベルトを巻いている人を見た事があると思います。
また、実際にトレーニング中に使っている人もいると思います。

パワーベルトは外からお腹を強く締める事により、腹圧を高め腰部を保護する役割をします

"競技能力向上させる" 事を目的とした時に 『高重量トレーニングでパワーベルトは使用すべきなのか否か?』 を考えてみたいと思います。

腹圧とパワーベルトの役割

動作時に腰椎骨盤帯 (以下コア) を安定させる為に、コアのインナーやアウターの筋肉を使いお腹の圧力を高めます。
これを "腹圧" と呼びます。

ウェイトトレーニングを行う際にこの腹圧を入れ、コアを安定させる事は非常に重要です

腹圧が弱くコアが不安定になると各関節の可動域が制限されるだけではなく、怪我のリスクが増大します

身体に強い負荷が掛かる時にはより強い腹圧が求められる為、高負荷のトレーニングで動きの質を維持するには強い腹圧が必要になるのです。

そこで "パワーベルト" を使う事で腹部を外から圧迫し、強制的に腹圧を高める事ができるのです

その為、高重量を扱う際に自らの腹圧でコアの安定を保つ事ができなくても、パワーベルトを使用する事でコアを安定させる事ができるのです。

青木
腹圧を高めるトレーニングをやっても腹圧を上手く掛けられない人がいますが、実は呼吸機能に問題がある場合があります。大抵大きな声を出せない人はこの傾向にあります。

パワーベルトを使うべきか?

パワーベルトを使用する事で強制的に腹圧を高め、より高重量を扱う事ができます。

しかし "筋量を増やす" だけならもちろんありだと思いますが "パフォーマンスの向上" という観点で考えた時にはどうでしょうか?

例えば、100の負荷を掛けた時にパワーベルトを使わないとコアが安定しない為、パワーベルトを使った状態でトレーニングを行ったとします。

実践のスポーツ動作の中で、鍛えた100の負荷が掛かるシーンが来ました。
パワーベルトをしていないので、コアが不安定になり、結果100の筋出力は出せず腰にも大きな負担が掛かります

つまり、『パワーベルトを使って鍛えた筋出力は、スポーツ動作の中で発揮する事は出来ないのです。』

その負荷に耐え得る腹圧があっての筋出力なので、僕はパワーベルトを使う事はあまり推奨していません

腰部に不安がある人が、パワーベルトを巻いてトレーニングを行なっているのをよく見ます。
実はトレーニング中の怪我のリスクは減らせますが、"自力で耐え得る腹圧""その他の筋出力" の差がどんどん開く為、かえって腰を痛め易い身体に仕上がり逆効果になる可能性が非常に高いのです

"パフォーマンスを向上させる" という観点でトレーニングを考えた時、ただ闇雲に高重量を扱う事はリスクでありパフォーマンスの低下にも繋がりかねないのです

パワーベルトなしでも扱える重量で、腹圧も同時に鍛えていく事が重要なのです

青木
背中のトレーニングで使われるパワーグリップやストラップは、握力を補助する道具で末端を力ませない動作の習得の助けになるので使っても良いと思います。僕はストラップ派です。

まとめ

"パワーベルト" を使用する事で腹圧を強制的に高め、腰部に不安がある人や高重量に耐え得る腹圧を掛けられない人でも怪我のリスクを減らしトレーニングを行う事ができます。

しかし "スポーツパフォマンスを向上させる" と言う観点においては、コアの安定性を養えないだけでなく身体の連動性を無視した筋出力のみ上がる為、怪我を助長させかねません

"パワーベルトに頼らず扱える筋出力" こそが、スポーツ動作の中でも発揮できる筋出力なのです。

是非パワーベルトに頼らないトレーニングを行い、身体の機能を高めて行く事をお勧めします。

今日のつぶやき

『1日1日を丁寧に、確実に』
最近意識している行動指針です。

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