『人は身体の数十%の能力しか引き出せていない』
なんて言葉を聞いた事があると思います。
スポーツを高いレベルで行うトップアスリートになる程、汗を流し血を流し己の身体を鍛え、眠っている身体の能力を引き出す為に弛まぬ努力をします。
華々しい舞台で活躍をしたトップアスリートは、やがては潮時を感じ "現役引退" と言う形で第一線から退きます。
その最たる理由として耳にするのは『身体の限界を感じたから』と言う言葉です。
『あのトップアスリートでも加齢には勝てないのか~』
なんて思ったりして、"加齢 = 身体の劣え" と言う考えが知らず知らずと脳裏に吹き込まれているのです。
ん、そんなの当たり前?辞書に書いてある?
だとしたら、あなたはこれから下り坂を歩むでしょう。
しかし、上りか下りかを選択する事はできるのです。
目次
今からでも作れるピーク
"アンチエイジ" と言う言葉がありますが、なぜか身体の話をする時は劣化する事が前提です。
何かしら取り組んでいる人でも心の底では "現状維持" や "あの頃には戻れないけどせめてもの" みたいな考えを持つ人が多い気がします。
『身体のピークは "あの頃" にあって今は衰えてしまったけど、衰えた身体なりに出来る事を頑張りたい』的な考え方です。
元々トップアスリートなら納得します。理由は過去に一度限界まで自分の能力を引き出せる状態を作った事があるからです。
今から頑張って身体を作っても "あの頃" を上回るのは難しいかもしれません。
しかし、そうでない人はどうでしょうか?
今が40代でも50代でも "身体のピーク" を作る事ができる可能性があります。
それは過去に "動ける身体づくり" を行った事がないからです。
"あの頃" が身体のピークだと決めつけているのは、自分自身に他なりません。
1度下がってしまったとしても、あなたの身体のピークはもっと先にあるかもしれません。
加齢によって起こる問題
"歳を重ねると身体は劣える物である" と言う頭の中に刷り込まれた "老い" に打ち勝つ為には、それに抗う対策が必要です。
まずは加齢によって起こる様々な身体の問題を理解していく事が重要です。
筋肉の問題
加齢によって『筋肉が低下する』と言われています。
自然と筋肉がつくのは20歳前後までで、20歳から50歳までに約10%の筋量が低下し、80歳までにさらに30~40%低下すると言われています。加齢と共に筋肉が衰弱し、萎縮する現象を "サルコペニア" と呼びます。
サルコペニアは40歳を超えると1/4、80歳を超えると1/2に人が発症すると言われています。
しかし、これらはウェイトトレーニングを行なっていない人な話です。
筋肉をつけるのには年齢はあまり関係ありません。
実際に80代でもウェイトトレーニングを行う事で筋量が増加したと言うデータもあります。
関節の問題
年齢を重ねると、膝などの "関節" に問題を抱える人増えると思います。
実際に加齢により、関節内部の軟骨などがすり減り炎症を起こしたり関節が変形する "変形性関節症" を患う人も非常に多いです。
これらの根本的な原因は "筋力の低下による関節への負担の増大" です。
関節に負担の少ない姿勢や動作を覚え、筋力を強化していく事が非常に重要になるのです。
また骨密度低下して "骨粗しょう症" を患うリスクも上がります。
特に閉経後の女性に多い症状ですが、男性にも気づける起こり得ます。
しかし、ウェイトレーニングを行う事で骨も強くする事が可能で、これらの問題を解消する事ができます。
ホルモンの問題
身体の "成長ホルモン" の分泌は20歳前後をピークに下がっていく事が分かっています。
成長ホルモンは骨や筋肉作るのに役立つだけではなく、疲労の回復や病気への抵抗力をつける役割をします。
実はこの成長ホルモンもウェイトレーニングを行う事によって分泌を促す事が可能なのです。
もはや、やらない理由を探す方が困難です。
まとめ
ウェイトレーニングを含めた "動ける身体作り" を行う事で、加齢によって起こる大半の問題は解消できます。
1日の加齢による落ち幅なんて "1日数十分" 身体作りに取り組んだ時の伸び幅に比べたら微々たる物です。
決して加齢の影響を否定しているわけではありませんが、身体の能力を引き出す身体作りを行う事ができれば "今までで1番動ける身体" を作る事は不可能ではありません。
スポーツの経験がある人でも、大抵の人は身体の能力を最大限に引き出す身体作りを行った事はないと思います。
大事な事は『今からでも取り組めるかどうか』です。
実は加齢による影響よりも、長く使った事による劣化による影響が大きいのだと思います。
それはどんな物でも長く使えば、メンテナンスが必要になってくる事は当たり前です。
そのメンテナンスを怠っては、様々な場所に問題が発生する事も必然です。
どこかに問題が起きれば、それをかばい他のどこかに負担が掛かります。
いかに負担の少ない動きができる身体を作れるかが非常に重要です。
これは動ける身体を作る事を考えると20代だろうが60代だろうが同じ事です。もちろん長年放置して錆びついた身体を変えるにはそれなり時間は掛かります。
"加齢" による先入観を捨て取り組む事ができれば、不可能はありません。
今日のつぶやき
因みに僕はハンカチ派です。ハンカチ王子と同い年です。