優雅に日中のカフェで読書をしたり、まどろんだりする事が僕の趣味なのですが、今回は最近読んで面白かった本があるのでご紹介します。
こちらです。
ドン!
『破天荒フェニックス』
という著書です。
内容は『絶対に倒産する』と言われたオンデーズを、現社長である田中修治さんが買収して、度重なる厳しい試練を乗り越えながら再生していくエンターテイメント小説です。
ビジネスという、僕がいつもご紹介している身体作りとは "全くの異分野" なのですが、共通して学べる点が多かったので今回ご紹介したいと思います。
目次
『破天荒フェニックス』から学ぶ
普段は小説はあまり読まないのですが、Amazonレビュー4.8 (2018年10月15日現在) という驚異的な評価で、話題にもなっていたので読んでみました。
届いた時には、辞書の様な500ページもの厚みに尻込みしましたが、結果的には面白すぎてスラスラと読めました。
分厚い書籍とは裏腹に、どんどん読み進めたくなる。小さい頃にハリーポッターを読んだ時の感覚に似ています。
『破天荒フェニックス』とは、社員内での社長の呼び名なのだそうです。
その呼び名の通り、やる事なす事が破天荒極まりなく、次々と思いついた奇策を実行し、オンデーズと言う沈没寸前の船の舵を切っていきます。
オンデーズは激しく紆余曲折しながらも、約10年間で当初の国内50店舗から、現在では世界11か国で約270店舗(2018年10月現在)まで事業展開し8年連続で増収増益を達成しています。
本書の中でも語られていましたが、
"清水の舞台か飛び降りる思い" でチャレンジし、倒産寸前の絶体絶命の状況を回避していくドラスティックな展開の連続にハラハラドキドキし、あまりの事の壮大さに、自分の悩みが塵の様にも感じます。
田中修治さんの様な考え方や行動力は、ビジネスに限った物ではなく "スポーツ競技者として成功する為に必要な要素" がふんだんに詰まっている様な気がしたのでいくつかご紹介します。
正攻法だけでは成功できない
本書の中で、社長が考えた普通ではあり得ない奇策を、周りの社員の猛烈な反対を押し退け、実行するシーンが出てきます。(むしろその連続です)
『守破離』という言葉の様に、先ず正攻法を実践して行く事は大切だと思います。
しかし、大手企業がシェアを握っているとマーケットに、新規参入するベンチャー企業が割って入るのは、真っ当に戦う正攻法では勝機がありません。財力のある大手企業のパワープレーには敵いません。
織田信長が鉄砲三段撃ちで最強武田軍に圧勝した様に、番狂せを起こすには奇策が必要で、普通に戦ったり取り組むだけでは弱者は弱者のままです。
これはビジネスに限らず、スポーツ競技のトップアスリートなど、成功者を見ても同じ事を感じます。
今まで人がやって来なかった取り組みをしたり、今までと違う環境に身を置いたり、生まれ持った才能に打ち勝つ為には人が取り組んでいない様な奇策が必要です。
野茂やイチローがメジャーに挑戦して道を切り開いた様に、桐生祥秀が身体作りの取り組み変えて9秒台を出した様に、今までは考えられなかった環境や方法にチャレンジする事で "才能だけでは達成し得ない事も可能にする事" が証明されています。
『倒れる時は前向きに』
この言葉は、印象に残っている言葉のひとつです。
今では黒字転換したオンデーズですが、買収直後は14億の負債を抱え、会社の預金残高は20万ほど。
この物語の中には、数々の失敗エピソードが出てきます。
時には資金ショート、倒産寸前の危険を自ら被り、何とかギリギリで切り抜けていきます。
しかし、田中社長の止まる事のない圧倒的な行動力によって、時には博打にも見える奇策が功を奏します。
よく言われる事ですが、脚光を浴びる成功の影には、表には出ない数え切れない挫折や失敗があります。
『リスクを負わずして成功はない』
という言葉を地で行く田中社長の行動をみると、自分が取るべきリスクの小ささを痛切に感じます。
1番人を惹きつける事のできる特効薬は『結果』
正にこの通りだと思います。
オンデーズは田中社長の就任直後から、債務超過によって銀行や取引先の厳しい対応によって、倒産寸前に追い込まれます。
しかし、業績が伸び 『結果』 を出す事で、取引先が手のひらを返すシーンが出てきます。
世の中は結果を出す人が求められ、結果を出せない人は社会の荒波の中に飲み込まれていきます。
どんな分野でも、1番人を惹きつける事のできる特効薬は 『結果』 です。
「破天荒フェニックス」涙ありです。
僕のAmazonレビュー★★★★★
迷わず★5つです。
兎に角、面白い!
読んでるだけでハラハラするスリルだけではなく、卓越した田中修治さんの文才に惹き込まれました。
『破天荒フェニックス』近い将来、実写化もあり得ると思います。
読まなきゃ損、ビジネス書籍を好まない人でも本当におすすめです。
因みに分厚いので、スマホで読めるkindle版がおすすめです。
今日のツイート
この物語は、元々田中社長がnoteで公開していました。
実は執筆したストーリーは本書の2倍ほどあったそうです。その中から、アクセス数や直帰率などのデータ解析をして、評判の良かったストーリーだけを再編集してまとめて本にしたそうです。
頭良すぎ、そりゃ面白いに決まってます。