怪我で退院後のリハビリで競技復帰
こんな方向けの記事です!
▷ 怪我で入院した事がある
▷ 怪我から競技復帰したい
▷ 怪我しない体作りをしたい

スポーツを本格的に取り組んでいると、時に "大きな怪我" に見舞われる事があります。
手術を必要とする様な大怪我の場合、スポーツに復帰するまでに、半年から1年ほどかかる場合もあります。

 

それは "心身共に辛く長い道" で、道半ば諦めてしまったり、復帰したものの以前の様なパフォーマンスが出せなく、再発や引退を余儀なくされる事も少なくありません
大きな怪我からスポーツ競技に復帰し、高いパフォーマンスを取り戻す事は並大抵な事ではないのです。

 

幸いな事に私自身は、怪我で手術をした経験はありませんが、今までそこから復帰する為に、唇を噛みながら努力する人を見てきました。
トレーナーとしてできる事は、その様な境遇の人の背中を押し、更には怪我する前より高いパフォーマンスを発揮できる体作りを、サポートする事です。

 

怪我から復帰をする為の体作りに関する記事は度々書いていますが、2020年版の見解をまとめてみたいと思います。

 

 

そもそもリハビリとは?

実はリハビリには
□ メディカルリハビリテーション
□ アスレティックリハビリテーション

の2つの段階があります。

 

多くの人が「リハビリ」と聞いた時にイメージするものは、1つ目のメディカルリハビリテーションだと思います。
メディカルリハビリテーションとは、簡単に言うと「日常生活を問題なく過ごせるレベルにまで、体の機能を回復させる事」
つまり、手術をした部位の可動域の回復や、歩行トレーニングなどを行い、問題なく日常生活を過ごせる状態にまで体の機能を戻します。

 

このメディカルリハビリテーションは、多くの場合、病院で行われる為、私たちトレーナーが携わる事はほとんどありません。
トレーナーが携わるのは、2つ目の "アスレティックリハビリテーション" です。

 

 

アスレティックリハビリテーションとは競技復帰や再発を起さない体を作る事です。
ここからがトレーナーの出番であり、腕の見せ所なのです。

 

いくら日常生活に戻れたとは言え、大きな手術や長期的な入院生活を送った人ほど、スポーツに復帰するレベルまでは程遠い状態にあります。
 
しかし、安心してください!
体には「マッスルメモリー」と呼ばれている能力があり、体が元々あった自分の体を記憶しています。
この恒常性が働き、長期の入院生活で筋力を失ったとしても、元々持っていた筋力まで戻す事は、そこそこ努力をすれば可能なのです

 

つまり、メディカルリハビリテーションを行って日常生活に復帰したら、徐々に筋力トレーニングの強度を上げていけば、競技復帰する事はできるのです。

 

 

ただこれでは怪我した意味が皆無と言っても、過言ではありません。
競技復帰しても、思う様にパフォーマンスを発揮できない、怪我が再発する、と言った事態に陥る事は否めません。

 

ここでスポーツへの競技復帰を目指す人が、必ず取り組まなくてはいけない物が "アスレティックリハビリテーション" なのです。
アスレティックリハビリテーションは、ただの筋力トレーニングではなく、再発を起こさない為、更には怪我以前より高いパフォーマンスを発揮する為の体作りなのです。

 

競技復帰の為にやるべき3つの事

病院でのメディカルリハビリテーションが終えた後には、速やかにアスレティックリハビリテーションに取り組む必要があります。

 

これは僕のブログでは、キーボードが潰れるほど繰り返しお話している事なのですが、実は多くの場合怪我をした原因は、怪我した場所と別の場所にあります
例えば、膝の靭帯を損傷した場合に、実は膝は犯人ではなく被害者であり、真犯人は別の場所に潜んでいます。そして、今も虎視淡々と怪我の再発を狙っています。

 

つまり、怪我を引き起した真犯人を探す事から始めなくてはなりません。

 

1可動性が求められる関節をチェック!

まず関節を怪我をした場合 "その関節の近くの関節" を疑う必要があります。
中でも、可動性が求められる関節の可動性チェックしましょう。

 

例えば、膝を怪我した場合に「足首や股関節の可動性は正常に動くか?」
腰を怪我した時に「股関節や胸椎は正常に動くか?」

 

代表的な可動性を求められる関節は
足関節
□ 股関節
□ 胸椎

の3つです。

 

特に、股関節は屈曲・伸展内旋・内転外旋・外転と言った方向への可動域、胸椎は回旋、伸展と言った方向への可動性をチェックする必要があります。

 

怪我が関節の怪我ではなく、骨の骨折であっても、これらの可動性が狭く、衝撃を緩衝できなかった事で、骨折が起きた可能性も考えられます。
これらの関節は、普段の姿勢のクセや過去の怪我が原因で、ある特定の関節が硬まっている場合や、長期間の入院生活で可動性が縮まっている可能性があります
また、怪我した部位もメディカルリハビリテーションだけでは、完全に可動域が戻っていない可能性もあるので、必ずチェックする様にしていください。

 

もし上記の関節の問題があれば、まずそれらの問題を解消する必要があります。

 

 

2固定すべき部位をチェック!

次に固定すべき関節をチェックしていきます。
固定すべき関節の固定力が弱い事が、怪我に繋がる事があります。

 

特に重要な部位は
□ 骨盤
□ 肩甲骨
□ 頸椎

です。

骨盤は角度が正しいかどうかのチェックし、必要があれば固定するお腹の力を鍛えていく必要があります。
また肩甲骨を固定する力(ショルダーパッキング)がうまく使えない事で、肩や肘の怪我に繋がる事もあります。

 

これらの、固定する為の関節のうまく働かない事で、他の部位に余計な負担がかかり、怪我の引き金になる事があります

 

 

3正しい体の使い方を覚える

①や②の様な、正常な関節機能を身に付けられたら、徐々に "正しい動作" を体に覚え込ませていく必要があります。
正しい体の使い方を一言で言い表すのは難しいのですが、あえて一言で表すと「体の中心部に近い筋肉に頼った動作」です。
体の中心部に近い筋肉とは、お腹・背中・胸・お尻といった大きな筋肉のことです。

 

つまり、体幹部・股関節・胸椎・肩甲骨と言った部位の使い方が非常に重要になるのです。
これらの関節部位の使い方は、以前の記事でもお話した物も多いので、是非アスレティックリハビリテーションの参考にしてみてください。

 

 

怪我の功名を得る為に

競技復帰を焦るあまり、これらの過程を無視した筋力トレーニングをしてしまう事がよくあります
一見、筋力が元に戻り、怪我する以前と同じ体に戻った様に思えますが、これでは怪我の功名を得る事ができません。

 

体をしっかりとチェックしてみると、怪我した以外の場所に、多くの問題が見つかる人も多いかもしれません。
実はこれらの問題は、怪我をする以前から高いパフォーマンスを発揮する事にブレーキを掛けていた可能性が非常に高いのです

 

つまり、起きた怪我は体からの「それらの問題に気付いて欲しい」「このままでは限界である」という無言の警告なのです。
この警告に耳を傾け、体を変えられるかどうかで、その後のパフォーマンスは大きく左右されます。

 

一般的に「大きな怪我をすると、体のパフォーマンスが2~3割落ちる」と言われていますが、正しくリハビリをこせば、怪我以前よりも高いパフォーマンスを発揮する体を作る事も不可能ではありません

 

怪我は角度を変えて捉えると "成長の為に必要なスパイス" なのです。
客観的に自らの体を分析し、一つずつ取り組んでいけば、必ず道は開けるはずです。

 

今日の一言
どんなトップアスリートでも自らを客観的に見る事には限界があります。
その為に必ずコーチやトレーナーがいます。
僕も、「自分の力でなんとかしよう」と、人を頼らない選択をしてしまう事が多いのですが、うまく物事が進む人は、人に頼るのがとても上手い。
何事も、奢らず、頼れる事は人にどんどん頼っていける様になりたいですね。

 

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