1990年代、日本におけるヨガのイメージは "最悪" な物となっていました。
それはあの地下鉄サリン事件という、日本中を震撼させた事件を起こした宗教団体 "オウム真理教" が、集団を統治する為にこのヨガを利用していた事による影響です。
2000年代に入り、そのイメージが薄らいだ頃、日本に "第二次ヨガブーム" が到来しました。
その中で、ダイエットや健康志向の女性の人気を集めたホットヨガ専門スタジオが、爆発的に日本国内に広がり、日本は世界有数の "ホットヨガ大国" となりました。
しかし近年、今まで健康に良いと言われ続けて来た、ホットヨガの健康被害が報告されているのです。
目次
ヨガの歴史とホットヨガの普及
ヨガ発祥の歴史は非常に古く、今から約4500万年前のインダス文明に起源があると言われています。
今でもインドで伝統的な宗教的行法として行われいるヨガですが、時は20世紀、アメリカに渡り形を変え「フィットネス」として普及したのでした。
日本におけるヨガの前身は、平安時代に行われていた瑜伽と呼ばれる瞑想であると言われています。
そして1970年代に日本で最初となる "第一次ヨガブーム" が起こりました。
ヒッピー運動の中で広まったアメリカ式の現代ヨガが日本にも伝わり、1970年代に若い女性を中心に広まったのです。
しかし、オウム真理教の大事件により、ヨガに対するイメージが大きく崩れ日本の第一次ヨガブームは終わりました。
一方で、アメリカではハリウッドセレブが生活に取り入れた事で、ヨガブームが加熱し、爆発的にヨガ人口が増えたのです。
そして、日本もこの影響を受け、ヨガ団体の設立、ヨガ専用スタジオの登場を皮切りに "第二次ヨガブーム" が起こり、2010年以降、破竹の勢いでヨガ人口が増え続けて来たのです。
中でも "ホットヨガ" は人気を誇り、日本ではホットヨガの専門店が爆発的に増えました。
実は、このホットヨガの起源は日本であると言われています。
1970年代の第一次ヨガブームの際に、インド人のビクラム・チョードリーが、寒い日本の冬にヨガのポーズがうまくとれなかった事から、部屋を温めて行うホットヨガを始めたのが起源であると言われているのです。
ホットヨガの危険性
ホットヨガといえば、室温35〜39度前後、湿度60%前後の室内で行い。大量の汗をかくことから
□ デトックス効果
□ ストレス解消
これらの効果が謳われています。
確かに「どれも一理はある!」と思いますが
「これらのプラスの効果が大きいと言えるのか?」
「危険性などマイナス面が全く無視されているのでは?」
と言った疑問が残る事は否めません、、
そもそも、ちょっと体の仕組みに詳しい人ならすぐわかる事も多いと思いますが、以下の様な多くの効果への疑問や危険性が考えられます。
□ 暑いので、ヨガの運動強度的には低く、大きなエネルギーを使っていない
□ 大量の汗をかく事で、脱水症状のリスクが高い
□ 汗をかくとビタミンやミネラルも一緒に流出する為、実は美容にもよくない
□ 外気温との寒暖が激しく、自律神経が乱れる、不眠症などを起こしやすい
更にPIO-NETの調査によると、ホットヨガによるレッスン中やレッスン後のめまい、のぼせ、吐き気、頭痛と言った "健康被害" が、実際に多数報告されています。
数値にすると、ホットヨガを利用した事がある人の約2割が、怪我や体調不良の経験があるといいます。
症状はめまい、立ちくらみ、吐き気、嘔吐、頭痛などが報告されています。
そもそもホットヨガ専用スタジオで、最も多い室温は38℃、湿度が65%で、これは日常生活における熱中症予防指針では、「危険」に相当します。
わかりやすくイメージすると「お風呂場でヨガをしている様なもの」なので、体調不良になっても不思議ではありません。
正直、以前から個人的には「ホットヨガって危険じゃない?」と思っていました、、
「クロスフィットが危険だ!」と報告されていた時の様に、話が大きくなればヨガスタジオは猛反発するとは思いますが、これらの裏表をしっかりと認識した上で、ホットヨガスタジオに通う通わないを選択していただければと思います。
一意見に過ぎませんが、僕個人のおすすめは "ホットじゃないヨガ" です。
強度をあげたいならホットじゃなくて "パワーヨガ" とかやりましょう。
もしかして、と思いましたが、用賀の語源はヨガだそうです笑笑