「手足が痺れる」「手足に力が入らない」
この様な悩みを、抱える方もいらっしゃると思います。
悪化すると、日常生活にも支障をきたし、スポーツを行う人であれば "死活問題" になります。
もしこの症状がある場合には、まず最初に医師に相談し、検査を受けてください。
MRIを撮り、脳や頸椎や腰椎に異常がない場合 "坐骨神経痛" や "胸郭出口症候群" などの神経痛と診断される事があります。
でも原因不明と言われても、困りますよね?
一体なにが、この神経痛を引き起こしているのを考えてみます。
目次
手足に力が入らない原因
MRIを受けた結果、異常がない場合に考えられる神経痛の原因は「筋肉の硬さ」が考えられます。
体には血管と同様に、脳や脊髄から伸びる神経が、全身を取り巻いています。
神経の詳しいお話は割愛しますが、内臓や筋肉の動きは、全てこの神経によって支配されています。
この神経は骨や筋肉などの間を縫い、絡み付きながら手足の末端まで伸びています。
その為、筋肉が緊張し硬くなる事で、神経が圧迫され、手足が痺れたり、力が入らない、といった症状を引き起こすのです。
神経が圧迫されると、並行する血管も圧迫される為、むくみ・冷え性・疲れやすい、といった問題も同時に起きる場合がほとんどです。
この様な場合は、運動療法を行って改善していく必要があるのです。
※ ヘルニアや脊柱管狭窄症の可能性もあるので、必ず最初に医師の診断を受けてください。
なぜ筋肉が緊張するのか?
筋肉が緊張する理由は様々ですが、最も大きな原因は「体の歪み」です。
左右や前後の筋肉の緊張に差が出ると、骨格は片側に引っ張られ歪みます。
これが原因で、関節機能が弱まり、体の連動が失われたり、O脚や反り腰、ストレートネックなど、姿勢の歪みを引き起こします。
もちろん運動のやり過ぎによる、筋肉の疲労が原因になる事もあります。
神経痛の原因として、ストレスが上げられる事もありますが「ストレスは筋肉の緊張を作る」と分かっているので、同様の理由で神経の圧迫が起こると考えられます。
年齢を重ねると、長いこと重力に逆らう為、誰にでも体の歪みは起こり得ます。
特に体に異常がない場合は、歪みを改善する必要はありませんが、体に異常がある場合は、体のバランスを調整し、正しい姿勢を保つ筋力をつける事で、症状の緩和・改善に繋がるはずです。
「姿勢や体のコンディショニングは大切!」とわかっていても、いざ自分がその問題に直面しない限り、なかなか取り組めないものです。
そう思うと、小さな怪我や痛みの経験は、大切な事を教えてくれますね。