トレーニングで「体の弱い側」を重点的に鍛えるべきか? #208

以前の記事で、左右不均等に動作するスポーツを行う人は「スポーツに適応したバランスを残しつつ、体が歪み過ぎない様にケアした方が良い」というお話をしました。

 

じゃあ実際にトレーニングを行う時には、どうしたら良いのよ?
という部分について、今回お話しします。

 

使う方を重点的に鍛えるべきなのか?
それとも、弱い方を重点的に鍛えるべきなのか?

 

 

目次

左右のトレーニング法

結論からお話すると
「トレーニングでは、左右バランス良く鍛えるべき!でもでも、コンディショニングはちょっと別よ!」
です。
これは指導者次第で、色々な考えがあるかと思いますが、強度の高いメイン種目では、特別強い方を鍛えたり、弱い方を鍛えるのではなく「同じ強度で、左右均等に鍛える事」を、僕は推奨しています。

 

ざっくり疑問となる部分を、改めて2つに分けると
「同じ動作をすべきか?」
「同じ強度にすべきか?」

この2つに答えていきます。

 

 

同じ動作にすべきか?

「左右均等に鍛える」という事は、以前の記事の「スポーツに適応した筋バランスを、無理して正さない」という部分と、一見 "矛盾" しているかもしれません。
しかし、スポーツに適した体が云々という以前にスポーツと、その為のトレーニングは別物!という大切な前提があります。

 

例えば、左右を別に鍛えるランジを行う場合に、どんなに体の左右差があっても「体の機能の向上」を目的とする場合、理想を追求すれば、左右同じ動きになります。
筋肉や関節機能は、左右対称にできているので、右も左も同じ様に、理想とされる動作の中でトレーニングすべきです。
 
つまり、トレーニング自体はスポーツの動作を鍛えるのではなく、体のポテンシャルを向上させる為の作業なのです。

 

同じ強度にすべきか?

また一見「メインで使う側を、高い強度で鍛えるべき?」と思うかもしれませんが、「NO」です。
例えば、右の筋肉をアクセル、左の筋肉がブレーキの役割をしてると考えると、アクセルばかり鍛えブレーキを鍛えないと "大事故" を起こします。

 

体の右と左でどの様に使い分けるかは、スポーツの練習の中で考えるべきです。
どんな左右をバランス良く鍛えても、野球で右腕ばかり使うピッチャーのバランスが、左右均等になる事ありません。

 

大前提である「スポーツと、その為のトレーニングは別物」という事を踏まえると、トレーニングで変わった、以前よりスペックの高い体を、スポーツ動作にどう適応させるかこれをスポーツの練習の中で行うべきなのです。

 

コンディショニングとトレーニング

以前の記事の内容も踏まえ、改めてまとめます。
まず「左右対称に動くスポーツ」を行う人は、何も言わずにバランスの良い体を作りましょう。

 

「左右非対称に動くスポーツ」を行う人は
"コンディショニング" は、スポーツの動作上、硬くなる部分をしっかりとケアする。(詳しくは、こちらの記事

 

"トレーニング" では、低強度トレーニングで使えてない側を多めに鍛える事があっても、高強度のトレーニングでは左右同じ強度・回数・セット数で均等に鍛える
また、特別弱い側を多く鍛える必要もなく、均等な強度で鍛える事で、弱い側も強くなっていく

 

これが、現時点で僕が推奨する "スポーツの為にトレーニングをする為の左右差" に対する考えです。
色々な考え方があると思いますが、参考にしていただければと思います。
 
※ 怪我から復帰する際のリハビリでは異なります。

 

今日の一言
最近改めて、オンラインも手段としてはありありだけど、オフラインの方がやっぱ価値あるよな~と感じています。
オンラインという手段が増えた事はすごく良い事であり、今後オフラインの価値がもっと高くなっていく流れになっていくのかな、と。
いずれにせよ、サービスを提供する側としてやるべき事は、価値が高い物を提供できる様に、勉強し磨き続ける事。
当たり前ですが、大した事ないサービスには人が集まらない、良いサービスには大金を払ってでも人が集まる。

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