【怪我は必然的に起きる】怪我や痛みは時間が解決してくれない #236

怪我や痛みを治す時に、数日から数週間、大きな怪我だと数か月間 "安静に過ごす事で" 問題を解決する事があると思います。
 
もちろん、怪我直後の急性期は、安静にする事も非常に重要です。
しかし、怪我や痛みに対して "正しく対処" していかないと、すぐに再発したり、別の問題が生じる事も少なくありません。
 
怪我や痛みは、必ずしも "時間" が解決してくれるとは限りません。
残念ながら、傷害を負った多くの人が、スポーツに復帰した際に、パフォーマンスを低下させたり、再発や別の問題が発生する事がほとんどなのです。

 

 

目次

怪我は必然的に起こる

怪我や痛みが起こると『運が悪かった』『なぜ自分だけ』という具合に、ダークサイドに陥る事があると思います。
しかし、これらの傷害が発生したのは偶然なのでしょうか?
 
僕は普段、傷害を負った人や選手と向き合う時には、必ず『傷害は必然的に起きた』と考え、これを本人にもしっかりと理解してもらう様にしています。
 
その理由は、いくつかありますが

□ 怪我を再発させない事
□ 怪我以前より高いパフォーマンスを発揮できる様にする事
□ 怪我をプラスに変換してもらう事

などです。
 
残念ながら傷害を負った選手が、スポーツに復帰した際に、傷害への適切なリハビリを行わずに、パフォーマンスを落としたり、再発や別の問題を抱えてしまう事がほとんどです。
 
怪我や痛みは体からの "警告信号" の様な物で『このままじゃ、お前の能力は限界だよ!』と言う体からのメッセージなのです。
小さな1の体の問題が、時間や強度という塵が積もって100になる事で傷害が発生する事もあります。
 
たまたま転んだ。
たまたま悪いぶつかり方をした。
それは、本当にたまたまでしょうか?
 
むしろ、たまたま "最後の引き金" になったの間違いではないでしょうか?
 
時間が経てば、体は回復するかもしれません。
しかし、体の傷害という警告信号と向き合わずに回復したところで、本当に問題が解決したとは言えないのです。
 
傷害と向き合い "本当の原因" これを見つけ出し対処する事ができれば、傷害を大きなプラスへと変えることも可能なのです。
 

怪我の原因は見つけ出せ!

先日、膝の怪我を負った方の体をチェックしたところ "足首が異様に硬い事" に気づきました。
話を伺うと『10年以上前に足首の捻挫をした』とのことでした。
恐らく、安静にして治した結果、足首が硬くなり、そのまま今まで過ごして来た様です。
僕は『足首が膝の問題を引き起こしている』と考え、足首の可動域改善を施したところ、嬉しい事に残っていた膝の痛みがなくなりました。
 
この様に、過去の別の傷害の残骸が、体にイタズラをする事がよくあります。
他にも、首の問題が脚の傷害を起こす、背中の問題が手首の問題を起こすなど、多くのパターンがあります。
 
傷害を引き起こす以前から体にあったその原因は、元から体のパフォーマンスを下げ、足かせになっていたはずです。
もちろん傷害が起きる前に、それに気づき対処する事が理想ですが、多くの人はそれに気づく事ができません。
その理由は『怪我をしないと、自分の体と向き合い、傷害予防の為に取り組む事の大切さに気づけないから』ではないかと思います。
 
怪我の原因には、他の部位の問題・体の歪み・動作の問題など様々な可能性が考えられます。
この様に、自分の体を "客観的に分析する" 必要があります。
 
もし体に傷害を負った場合は、怪我の功名を得る為に、正しく分析と対処を施してくれる専門家に、一度診てもらう事をおすすめします。
怪我は『もっと強くなれる!』という、体からのメッセージです。ぜひ前向きに確実に対処し、新しい強い体を手に入れてください!
 

 

今日の一言
僕も過去から現在まで、色々な怪我を経験してきました。関節・筋肉・神経の問題、ほとんどの部位を痛めた事があります。
やはり辛い事が多かったですが、今ではこの経験が、同じ様な経験をする人の為に大きく役立っていると思っています。
そんな方のお役に立てる様に、これからも活動していきます。

この記事が気に入ったら
フォローお願いします

最新情報をお届けします

Twitterも更新中!

おすすめの記事