日本で『パーソナルトレーナーの資格』と言うと、NSCAやNESTAといった団体の資格が有名であり、実際に取得する人も多いかと思います。
しかし、世界のシェアを見てみるとどうでしょうか?
実は、世界でトレーナーを目指す約75%の人が、このNASMの資格を取得しています。
日本でも数年前からR-bodyが、日本にNASMの資格プログラムを導入し、日本語で資格取得が可能になりました。
実際に4年ほど前に、僕もNASM-PESと呼ばれる資格を取得しました。
当時、この資格を取得した時には、他のトレーナー資格と一線を画した内容に、目から鱗が出た事を覚えています。
目次
NASM-PESとは?
NASMとは "全米スポーツ医学アカデミー" と言う団体で、アリゾナに拠点を置くパーソナルトレーナーの教育団体です。
理学療法士であり、NBAのバスケットボールチームのストレングスコーチであったマイケル・クラーク博士によって設立された組織です。
現在では、資格の取得者が世界95ヵ国に広がり、フィットネス関係者やストレングスコーチ、アスレティックトレーナー、スポーツ医療従事者などに資格を発行する、アメリカ屈指の団体です。
NASMの特徴は、機能改善やスポーツパフォーマンスの向上など機能に関する内容が重視されているところです。
NASM-PES(Performance Enhancement Specialization)は、柔軟性、コアの安定性、パワー、スピード、敏捷性など、パフォーマンス向上のために必要な要素を、OPTモデルと呼ばれるシステムを活用し、包括的なトレーニング指導を行う事ができます。
現在アメリカでは、このNASMの資格がトレーナーの最高峰の資格とされ、最も信頼が置かれ、ジムとの契約内容でも優遇されています。
NASM-PESの資格は、講義から受験まで全てオンラインで受ける事ができます。
トレーナーの生存戦略
ひと昔前と比べると『パーソナルトレーナー』を生業としている人が増えました。
フィットネスブームの追い風もあり、パーソナルジムが増え、トレーナーの需要も増え続けていました。
しかし、トレーナーが増えれば増えるほど、当然ですが "供給過多" が起こります。つまり、トレーナーが引く手あまたの時代は、既に終わりました。
ここで必要になってくるのが "差別化" です。
トレーナーとしての希少価値を上げる事です。もちろん様々な方法があると思いますが、真っ当な方法の中で抑えておくべき事を挙げます。
一言で "トレーナー" と言っても
パーソナルトレーナー
S&Cトレーナー
【メディカル系】
アスレティックトレーナー
理学療法士
柔道整復師
鍼灸師
あん摩マッサージ師
などの国家資格や民間資格があります。
フィジカル系トレーナーは "ゼロの状態をプラスにする役割" を、メディカル系トレーナーは "マイナスの状態をゼロにする役割" を担っています。
しかし、トレーナーが飽和状態になって来た現在、差別化を図る為には、フィジカル系トレーナーがメディカル系の知識を、メディカル系トレーナーがフィジカル系の知識を備える必要があります。
つまり、どのトレーナーの立場でも、幅広く指導ができる必要があるのです。
NASM-PESは "メディカルよりのフィジカルトレーナーの資格" です。
その一歩目を踏み出す為の、知識の取得としておすすめです。
もしかしたら『ボディメイクを売りにしているから必要ない』と思う人もいるかもしれません。
しかし、体の勉強をしていくと、ボディメイクを効果的に行う為にも、体の機能改善が必要になる事は言うまでもありません。
NASM-PESの資格で学ぶ内容は、非常に実践的ですぐに現場で使える様な物ばかりです。
資格の維持の為の経費が掛からないだけではなく、R-bodyが定期的に "ブラッシュアップセミナー" を開催してくれるなど、勉強になる資格なので、興味がある方は受験してみてはいかがでしょうか。
あとめっちゃイケメンと美女とか。僕みたいな何者でもないトレーナーには必須です。