なぜ座る姿勢が体に悪影響を与えるのか?を700万年の人類の歴史を遡って考えてみた #121

時は今から約680(〜700)万年前、地球上に人類と猿人の中間に当たる生物が誕生しました。

 

その頃の人類の祖先は、狩りをして生活をする狩猟採集民族でした。
朝日と共に目覚め、野生の動物と同様に獲物を捕食し、1日のほとんどの時間を生きる為に費やしていました。

 

 

そして時は流れ、約1〜2万年前文明的特異点である農耕の普及が起こったのでありました。

 

そう、この頃から人類の食べ物・生活スタイルに大きな変化が起こり、現代にも蔓延する病気体の痛みとの戦いが幕を開ける事になったのです。

 

 

目次

定住が人類の体に与えた影響

定住と体の変化

農耕を始めた人類は、この頃に狩猟採集を行い移動していた生活スタイルから、同じ場所に定住する現代の生活スタイルの原点を築いたのでありました。

 

その頃から定住を始めた人類に圧倒的に増えたものは、農耕作業による前かがみの姿勢と、「座っている時間」でした。

 

現代では1日のほとんどの時間を座って過ごす人はザラにいると思いますが、この生活スタイルの変化人類の体をむしばんで行く事となったのです。

 

 

人類の体や内臓は約680万年間かけて、狩猟採集をする生活スタイルに合わせて進化してきました。
そして1〜2万年前から現代にかけての爆発的な文明の進歩に体が適応できなくなった結果、文明病・現代病と呼ばれる病気や体の不調が炸裂し始めたのです。

 

そうです、人類の体には長時間座ると言う姿勢はプログラムされていなかったのです。

 

 

現代人の姿勢不良の元凶「椅子」

椅子文化

現代普及する椅子

 

椅子が日本で普及し始めたのは、今から約150年前明治維新の頃でした。

 

着物と畳文化の日本に、洋服と共に椅子という西洋の文化が広がりました。

 

 

この椅子に長時間座る習慣は、人類の体にどの様な影響を与えるのでしょうか?

 

まず体重が太ももを圧迫する事で、下半身の血行不良が起こり、全身の血のめぐりが悪くなります。
血のめぐりの悪化により、体の回復力が下がり、病気を引き起こし、
立つ時間の減少により、筋量が低下し始めます。

 

また、股関節が曲がったポジションが体に定着する事により、太ももの前の筋肉が縮んで硬くなり、腰が丸まる事で腰の張り、肩と前に出る事により、肩や首回りが張り、頭痛を誘発し、女性はバストが落ち、もれなく首も前に出る事により、ストレートネックとなり顔が前のめりで遠近法で大きく見え、、、、

 

こんな様々な問題を引き起こした体で運動を行う事で、腰を痛め、膝を痛め様々な運動機能障害を引き起こすことになるわけです。

 

 

この様な人類の体の歴史を知る事で
「何が自分を動けなくしているのか?」
「それって本当に加齢だけが問題じゃないんじゃないの?」

 

と言う疑問の答えが明確になり、今まで以上に自分の体と向き合うことができる様になるのではないかなあ〜と思っています。

 

 

と言うわけで、
立ち上がれ日本!
じゃぱ〜ん。

 

今日の一言

そんなこと言っても、僕もまだまだ座る誘惑と常に格闘しています。
電車で椅子を探さない、家帰ったらスタンディングデスク。
1回座るとゲームセットですが、やっぱり立って作業している時は頭に血が行くので、眠くならないし集中できるのでおすすめです。
消化も良くなると言うことで、最近家では食事も一人で立食です笑

 

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