アスリートにとって、試合にピークを合わせる作業(ピーキング)は、難しくも避けては通れない課題です。
思う様に調子が上がらず "悔しい経験" をするアスリートも少なくないと思います。
どんなに厳しい練習を重ね、技術が向上しても、本番でそれが出せずに終わっては、その努力が大衆に評価される事はありません。
北京オリンピックでは、羽生結弦選手の「報われない努力」という言葉が印象的でしたが、どんなに優秀なアスリートでも、試合にピークを合わせ、結果を残す事は至難の技なのです。
#ビンドゥンドゥンが好き
アスリートは、試合にピークを合わせる為に、長い場合では数ヶ月から数年単位で準備を行います。
今回はピーキングの方法ではなく「試合直前に起こり得る "パフォーマンス低下の原因"」についてお話しします。
目次
試合直前に思い通りに動けなくなる理由
試合直前に思い通りに動けなくなる大きな理由には
□ フィジカル的要因
この2つが考えられます。
誰でもご存知のお話しかもしれませんが、もう少し解像度を上げてお話しします。
先に結論をお話しすると「体のバランスの崩れ」が、大きな要因になります。
アスリートが "試合モード" に入ると、否が応でも練習に力が入り、体はカウンターパンチの如く「疲労」「痛み」という代償を負います。
もちろん、それを加味して、練習量の調整(テーパリング)を行う必要があるのですが、一度調子が崩れると、それを取り戻す為に練習量を増やし、更には不安や緊張が筋肉を硬くする、といった形で "負のスパイラル" に陥ります。
ここで最も必要になる事は、練習でもメンタルの改善でもなく「体のバランスの改善」なのです。
試合直前に強度が上がった練習によって、普段より筋肉の緊張が残り "体のバランス" が崩れます。当然、体のバランスが崩れれば、ポジションや関節の可動性、神経伝達が変化し、普段通りに体を動かすことができなくなります。
つまり、不調に陥らない為には、この強度の高い練習による体のダメージを取り除く必要があるのです。
体のバランスの崩れは、客観的な目での判断が必要で、闇雲なコンディショニングだけでは改善されない可能性あります。
#左右で同じアプローチでは歪みは取れないから
イップスは精神的な不調ではない?
アスリートが陥る "イップス" と呼ばれる体の不調があります。
一般的に、このイップスは "メンタルの不調" と言われています。
例えば「緊張や不安が原因で、ピッチャーが全くストライクが投げれなくなる、ゴルファーがパットが入らなくなる」と言った現象です。
しかし、イップスも、解像度を上げて分析すると、そもそも最初に "体のバランスの崩れ" によって起こった不調が原因で、体のコントロールが効かなくなります。そして、後発的に不安や緊張が起こり、このメンタルが筋肉を硬直させ、不調に拍車を掛けている事が考えられます。
実際に、イップスは体の動作を理解せずにトレーニングを行なっているアスリートに起こりやすく、客観的に動作の不調の原因を判断できるアスリートにはあまり起こりません。
メンタルとフィジカルは、お互い影響を及ぼし合い、どちらか一方だけに原因がある物ではありませんが、多くの場合、フィジカルの問題が先に起こります。
ここ数年では、科学の進歩も早く、どの筋肉が体の歪みを作り、バランスを崩しているのかは明確になってきています。
トレーナーだけではなく、アスリート自身が、正しい知識を身につけ、自分の体を理解する事も非常に重要です。
今後もトレーナーとして、ベストコンディションで、アスリートが試合に挑める様にサポートするだけでなく「アスリート自らの頭で考え調整が行える」この様な取り組みも行っていきたと思っています。
ロシアが仕掛けた戦争や侵略を肯定するわけではありませんが「正義の反対の悪もまた正義」という言葉がある様に、西側諸国の一員である、日本のメディアが流すニュースを見て感情的に「ロシアは酷い!」と声を上げるのは、少し冷静さを欠いているというか、やっぱりメディアに踊らされているというか、少し危険な判断だよな~と思ってしまいます。
この行末はどうなるのだろうか?世界大戦、核爆弾という最悪なシナリオだけは避けて欲しい。日本からしたら中国がどう動くかも気になりますね。
とにかく早く戦争が終結する事を願っています。