フォースカップルとは?4つの動作パターンで連動性を向上させる #64

"体を動かす為のテクニック" がある事をご存知でしょうか?

このテクニックを使うと、筋量が増えなくても強いパワーやバランス能力を発揮する事が可能になります。

身体動かす時には、必ず複数の筋肉が同時に働きます。
この2つ以上の筋肉の組み合わせを "フォースカップル" と呼びます。

今回は『4つのフォースカップルによる動作パターン』についてお話しします。

目次

4つのフォースカップル

フォースカップル

動作の中で、同時に作用すべき筋肉の組み合わせを "フォースカップル" と呼びます。
このフォースカップルを利用する事で、単体の筋肉では出せない強い力を発揮する事ができます。

時々、線は細いのにスポーツをやると、目を見張る様なパワーやスピードを発揮する人っていますよね?

この様な人は、正にこのフォースカップルを上手く活用して身体を動かしています。
本人は無自覚の可能性が高いですが…

代表的なフォースカップル4種類
あります。今回はその4つのフォースカップルを一挙にご紹介します。

後方斜めサブシステム

◆ 連動する主な組織:大殿筋、(反対側の)広背筋、胸腰筋膜

"後方斜めサブシステム" は横方向へ身体を捻る動作、例えば横方向への切り返し動作スイング動作の中で必要になります。

横方向へ蹴り出す動作では大殿筋の強い力発揮を起こす為に、反対側の広背筋が同時に発火する (力が入る) 事が重要になります。

前方斜めサブシステム

◆ 連動する主な組織:内・外腹斜筋、内転筋群

"前方斜めサブシステム" は後方斜めサブシステム同様に身体を捻る動作、例えば投球動作スイング動作で必要になります。

身体の捻りによるローテーションを防ぐ為に、股関節の内転筋群を働かせ脚を固定する事で強い回旋力を生み出す事が可能になります。

側方サブシステム

◆ 連動する主な組織:中殿筋、内転筋群、腰方形筋

ほとんどの運動動作は片脚動作の連続です。
"側方サブシステム" は片脚になった時に、横ぶれに対して姿勢の保持に必要になる筋肉の連動です。片脚動作で傾く骨盤を支持する為に必要になります。

この動作パターンがうまく使えないと、片脚になった時に腰が横方向にずれる "トレンデレンブルグ" と呼ばれる症状がでます。

深垂直サブシステム

◆ 連動する主な組織:脊柱起立筋、胸腰筋膜、大腿二頭筋、腓骨筋長頭

"深垂直サブシステム" は片脚を着地し、垂直方向に力が加わった局面で身体を安定させる局面で働きます。例えば走る時の着地です。

脊柱起立筋からハムストリングス、ふくらはぎの筋肉、身体の後ろ側にある筋肉を使って仙腸関節を安定させ身体のバランス保持します。

まとめ

フォースカップルとは

動作パターンを覚えていく上で重要な事は1つ1つの筋肉が強いかどうかではなくて "必要な筋肉を同時に使えるかどうか" です。

単体の筋肉へのアプローチだけではなく、フォースカップルの複数の筋肉が同時に働く様に鍛える必要があります。

フォースカップルを利用する事により

◆ 不安定な関節を安定させるバランス
◆ 下肢から上肢への力伝達
◆ 力を体で殺さない外への力伝達

これらを兼ね備える事が可能になります。
単体の筋肉を鍛えるだけでなく、複数の筋肉を同時に刺激するトレーニングをする事で、動作の質の向上に繋がるのです。

【今日のつぶやき】
記録的の猛暑のせいか、今年の夏はほとんど蝉の声を聞いていない様な気がします。コロッとなっているのは何度か見ましたが。
蚊もほとんどいない気がします。昆虫も夏バテするんですね。
そう言えば、この前初めてイナゴの佃煮を食べました。食感はサクサクッ!味はツクダニッ!
流石にデカいのはキショい…信州人クレイジー過ぎます。

この記事が気に入ったら
フォローお願いします

最新情報をお届けします

Twitterも更新中!

おすすめの記事