背骨の歪みが酷くなると「脊柱側湾症」と診断される事があります。
しかし、実は多くの人に "軽度の脊柱側湾" が起きている可能性があります。
地球は同じ方向に回転し続け、内臓が左右非対称に配置され、利き手ばかりを使い、横を向いて寝る。
日常生活の中には "体を歪ませる要素" に溢れています。余程しっかりとメンテナンスを行わない限り、骨模型の様な背骨を保つ事は困難なのです。
この背骨の歪みは "様々な体の痛み" や "パフォーマンスの低下" の原因になるのです。
目次
側湾症の原因と姿勢
僕の経験上、人の体を観察すると、ほとんどの人が左右で脚の長さが異なります。
これは「骨の長さが違う」のではなく "左右の骨盤の高低差" によって生じる現象です。
そして、背骨は骨盤から骨(椎骨)が、積木の様に重なっています。
つまり、骨盤の左右の傾きがある時点で、背骨のスタートが左か右に傾いているのです。
しかし、人は重力に逆らう必要があるので、背骨は垂直方向に向かって伸びます。
太陽に向かって湾曲して生える斜面の草木の様に、太陽に向かって湾曲しながら伸びるバナナの様に "背骨の歪み" が生じるのです。
この背骨の歪みは、左右の筋肉の長さに違いを生み、体に様々な痛みや、機能障害を引き起こすのです。
今は大きな症状がなくても、骨盤の歪みがある人は、間違いなく "側湾症予備軍" です。
体の歪みセルフチェック
体の歪みがあるかどうかは、しっかりと観察すれば、ある程度セルフで確認できます。
いくつかチェックするポイントを挙げてみます。
□ 頭や体が正面を向いているか?
□ 肩や骨盤の高さの違いはあるか?
□ 両膝・ふくらはぎが付いているか?
□ 左右の筋肉のつき方に違いはあるか?
□ 左右の足裏の同じ位置に均等に体重が載っているか?
□ 足のアーチの高さの違いがるか?
□ 顔の歪みがあるか?
体の歪みが見えてきませんか?
視力に左右差がある人もいるので、完璧には難しいですが、ある程度の左右差を判断する事ができるはずです。
□ 動かすと左右で痛い動作があるか?
□ 手足の組みやすさに左右差はあるか?
体の動かしやすさに左右差がある場合や、痛みが出る動作がある場合 "体の歪み" があると考えられます。
背骨の歪みは軽度の場合は問題なくても "生活習慣の変化" や "筋力の低下" や "加齢" により悪化し、様々な症状を体に引き起こす可能性があります。
これらの歪みを調整する事によって、体の左右差や、腰痛・肩こり・膝痛など様々な痛みを改善が可能なのです。
また体の歪みの改善は、筋力や柔軟性の向上以上に、運動パフォーマンスの向上にも重要な要素なのです。
是非、体作りを行っている人は、体の歪みの改善にも取り組んでみてください。
一体誰がこんな物を作ったのでしょう、神秘的です。