スポーツに勤しんでいる人が "必ず" と言う程ぶつかるのが「能力の壁」だと思います。
「素質が違う!」「センスがある!」「サラブレッドだ!」
なんて一度は言われてみたいものですが、圧倒的に能力の高い少数民族と自分を比較して "ハンカチを噛んだ経験" がある人も少なくないはずです。
#もはや僕はハンカチをぱくぱく食べてます
とは言え、スポーツは "弱肉強食" の世界なので、いくら夢見ても "身体能力" というドレスコードで、諦めざるを得ない事も多々あります。
例えば、身長が低いのにバレーボーラーを目指す事や、恰幅が良いのにジョッキーを目指す事は "無謀" 以外の何物でもありません。
今までは、子供の頃に様々なスポーツに触れ「どのスポーツで芽が出るか?」は "時の運" まかせでしたが、科学技術が進歩した昨今、遺伝子を調査して「こんなスポーツが向いている!」という特徴を判別できる様になりました。
精度は分かりませんが「遺伝子検査キット」はAmazonでも購入する事ができます。
もちろん身体能力には様々な要素があり、数値化する事は簡単ではありませんが、2007年にイギリスで「スポーツ能力への遺伝子の影響」の大規模調査が行われました。
目次
スポーツ能力に遺伝子はどのくらい関係があるのか
2007年にイギリスで、4488名の双子を対象に「スポーツ能力への遺伝子の影響」の大規模調査が行われました。
その結果「スポーツ能力の個人差は、約66%が "遺伝的要因" によって決まる」と結論づけられました。
そして、残りの約34%が "環境的要因" によって決まるという事です。
これが多いと思うか少ないと思うかは、人それぞれですが、やっぱり "優秀な遺伝子" は存在しています。
しかし、科学が進歩した現在、努力次第で「環境的要因の割合を、もう少し上げる事もできるのでは?」とも思ってしまいます。
#凡人の願望
また別の研究調査によると、瞬発系のスポーツは遺伝的な要因が強いものの、持久系のスポーツは世界トップレベルの選手を調査しても、遺伝的要因が特定できないと結論づけているものもあります。
先月みて来た「超人たちの人体」展でも「ウサイン・ボルトは、側湾症や度重なる負傷を抱えながらも、激しいトレーニングや精神力で、身体的な逆境に打ち勝ち "世界一のアスリート" に登り詰めた」という背景がある為、全てが遺伝で決まるわけではなく、そこに "努力の上塗りができるか" が重要になる事も確かなのです。
日本人と欧米人
よく「日本人と欧米人では、DNAが違うから敵いっこない!」みたいな事が言われたりします。
確かに、平均的に見ると欧米人って明らかに日本人よりデカいですよね…
オランダ人の平均身長は男性182㎝女性169㎝だし、日本人は欧米人に比べて "インスリンの分泌能力" が低いともわかっています。
#欧米人みたいに巨体化できない要因
#糖尿病が多い原因
この様な "遺伝的要因" に上乗せして「体を鍛える文化」という "環境的要因" も相まって、余計にその差を大きく感じます。
それでも、人類の進化か科学の進歩か、メジャーリーグの大谷選手など、体格でも世界に通用する日本人選手が誕生し始めています。
スポーツ能力に遺伝子が与える影響の割合の約66%は、あくまでも平均をとった値で、例外も多く存在しています。
つまり、これには個人差もあり、環境的要因も工夫と努力次第では、大きく変動する可能性も考えられます。
もちろん、科学的な競技適性などの見極めも大切ですが、まだまだ科学的な結論も漠然としているところがあるので「遺伝的要因を "言い訳のカード" として使わない!」という事が、そのアスリートの能力を少なからず左右する要因になるのではないでしょうか?
#決して精神論ではなく
#もっと環境的要因を科学すべきという事でお願いします
事実、ボディビルの大会など見ると黒人も日本人も同様なボディラインをしている様に見えます。
結論、日本人アスリートは筋量が少ないからもっと鍛えるべき。
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