イチロー選手が否定する身体を大きくする事の是非 #14

『身体を大きくするなんて全然ダメでしょ。自分が持った生まれたバランスがあってそれを崩したら絶対ダメ。トラとかライオンはウェイト (トレーニング) しないでしょ。』

日本が世界に誇るメジャーリーガー
イチロー選手はこの様に言いますが
実際のところどうなのでしょうか…?

イチロー選手といえば
全く流行らない "初動負荷理論" を
提唱している事で有名です。

これらの話を鵜呑みにして
ウェイトトレーニングをして来なかった方も
多いのではないでしょうか?

でもウェイトもした方が良さそうだし
少しはやろうかな!…なんて
ぶれぶれな方もいると思います。

目次

シマウマがトラとライオンに勝つ為に

これに対して
この理論を真っ向から否定する
ダルビッシュ有選手の意見を聞いて

『同感‼︎ その通り‼︎』

と思ったので紹介します。

『元々ウェイト (トレーニング) がなかった時代はサバンナみたいに、それはトラやライオンが強かったと思います。トラやライオンが元々身体能力が高い人で、昔はそういう人達だけが生き残って来ました。しかし、今は "シマウマ" がトレーニングを始めてライオン達より脚が速くなり、強くなってしまいました。だからライオンもトレーニングをしないと勝てなくなって来ている。つまり、全体が昔よりレベルアップしている。日本は今 "ただのシマウマ達" の集まりでこのままだと、どんどん食べられてしまう。』

イメージは
テラフォーマーズの様な世界ですね…笑

例え話で物凄くわかりやすく
ウェイトをしない事を否定して
くれています。

ダルビッシュ選手曰くイチロー選手は
"凄く頭の良いライオン"
だそうです。

悪者扱いされるトレーニング

トレーニングしていない人が怪我をすると
『ちゃんとトレーニングしろ』
と言われ

トレーニングしている人が怪我をすると
『トレーニングのし過ぎだ』
と言われます。

最近の報道で巨人の澤村選手の
鍼治療のミス報道に疑問を呈し
その誤解を解いた挙句

代わりに "筋トレが原因"

と言いだした記事に対しても
ダルビッシュ選手は真っ先に

『澤村選手はもともと上半身に関してはそこまで重い重量は扱っていなかったはずです。 肩を痛めた2014年より後はより慎重にしているでしょう。』(Twitter ダルビッシュ有@faridyuより)

と優しく否定しています。

なぜ今日本ではウェイトトレーニング
に対してこんなにも風当たりが
強くなっているのでしょうか…?

海外選手との差はDNAではなく文化

よく
海外選手とはDNAが違う
という言葉を耳にしますが…

果たして本当でしょうか?

それは人が違えばDNAは違います。
もちろんどうにもならない
生まれ持った骨格の違いもあります。

しかし
その差による優劣の大きさは別の話です。

一番の大きな差は
ウェイトトレーニングに取り組む文化の違い』にある思います。

この "ウェイトをやらない文化" が
浸透し過ぎている事が問題なのです。

数十年前から身体作りに取り組み
最先端のトレーニングを行う欧米の選手と
大きく差がつくのは当たり前です。

アメリカ人選手であれば
トレーニングなくして
人口3億人の中から
DNAだけでは勝ち抜けません。

生まれ持ったものだけではなく
血を流すようなトレーニングを
しているからこそ強靭な肉体を
作り上げることができるのです。

怪我をしない身体作り

実はトレーニングをして身体を大きくする事が
怪我に繋がる可能性はあります。

!⁉︎

…急に寝返った訳ではありません。

一番の問題は
その "トレーニング方法" にあります。

ウェイトトレーニングも
重量挙げの様にそれ自体が
スポーツになっています。

つまり
他のスポーツ同様に技術が必要なのです。

ただがむしゃらやれば良い物ではありません。

もし身体を大きくした事が
怪我に繋がったとしたら
身体を大きくした事ではなく

トレーニングの動きや方法
を見直すべきだと思います。

身体の一部に負担が掛かる動きを
トレーニングで定着させる事で
スポーツ動作の中でその動きが
出てしまい怪我に繋がります。

トレーニングで重要な事は
怪我をしない効率的な動きで重量を扱い、身体を大きくする事
にあると思います。

まだまだトレーニングが "悪" として
扱われる事が多いですが

この様な考えが少しでも浸透する様に
今後も意見していきたいと思います。

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