健康ブーム・フィットネスブームは終わるのか? 【コロナショック】#156
こんな方向けの記事です!
▷ フィットネスの未来が気になる方
▷ アフターコロナが気になる方

総合型フィットネスジムから、24時間ジム、暗闇系フィットネス、ヨガスタジオ、女性専用ジム、個室パーソナルジムなどが日本のフィットネス市場は急速に成長し、長らく3%台を停滞していたフィットネス人口が2018年に4%台にのりました。(Fitness Business調べ)

 

しかし、今回のコロナショックによりフィットネジムは軒並み閉鎖を余儀なくされました。
 
もし今後、健康ブーム・フィットネスブーム下火になるとしたら、業界に携わる会社員やインストラクター、パーソナルトレーナーにとっても死活問題になります。

 

 

今回のこの自粛要請が1か月で解除されたとして、その後のフィットネス業界がどの様に変化していくのかを考えてみたいと思います。

 

 

目次

コロナ終息は社会的許容?

現在、コロナウィルスの爆発的感染拡大(オーバーシュート)を防ぐ為に、政府が緊急事態宣言を発令し、人々の接触を8割減らし医療崩壊を防ぐという政策を取っています。

 

しかし、感染が拡大してしまった今、この様に感染のピークを抑える政策を行い医療崩壊を免れても、ウィルスを根絶させる事は難しく、徐々に感染が拡大していくと考えられています。

 

コロナウィルスのワクチンを作るのに1年半の期間が掛かると言われている為、1年半は植え付けられたコロナウィルスへの恐怖に怯えながら、生活をしなくてはならない社会が続くのではないでしょうか?

 

 

アメリカでは感染拡大が起こり新型コロナによる死者が2万人を超えました。
実は新型コロナが流行する前アメリカでは今冬、新型インフルエンザが大流行し1万4千人が亡くなったそうです。

 

この数字をどう見ますか?
新型インフルエンザの蔓延では、経済はいつも通りに回り、人々も普通に生活していたはずです。

 

もちろん、アメリカでの致死率は新型インフルエンザの約0.05%と比べて、新型コロナは約3.8%と非常に高い数値を記録しています。
また、過去に世界的に流行したペストコレラ、SARS、エボラなどもワクチンが開発されてはいますが、根絶した訳ではなく、今もどこかでウィルスに感染し亡くなる方が存在しています。

 

 

つまり、人を苦しめるウィルスの蔓延は、歴史的にも繰り返し、人間はその中で生活をし続けているのです。

 

 

日本でも新型ウィルスを根絶できない事がわかっている今、ワクチンや治療法が見つかり、他のウィルス同様に社会的に許容されない限り、人々はウィルスへの恐怖心を持ち続け、今の自粛ムードずるずると長引くのかもしれません。

 

 

自粛要請とフィットネスジム

政府から名指しで指摘を受けた様に、室内で運動を行うフィットネスジムには不特定多数の人と接する、いわゆる3密が多く存在します。
ウィルス感染とフィットネスジムのお話は、以前も別の記事でお話しましたが、多くの会員を抱える大手のフィットネスジムほど感染リスクが上がる事は間違いありません。

 

今回の自粛要請で、多くのフィットネスジムが閉鎖しています。

 

近年の24時間ジムの店舗拡大や、スタジオ特化型のジム、暗闇系フィットネスブームにより、大手のフィットネスジムの会員数は減少し赤字化している企業も増加していました。

 

この中で起きたコロナショックを、莫大な維持費を要する大手のフィットネスジムが乗り切る事ができるのでしょうか?

 

 

また、自粛要請が最短で1か月で解除されますが、解除されても、コロナウィルスの恐怖が蔓延してしまった以上、会員数がコロナ騒動以前の数まで戻る事は考えられません。

 

大手の総合型フィットネスジムの需要は、地域にもよりますが、昼間の時間帯はご高齢の方が利用し、夕方から夜の時間帯には比較的若い世代から50代の方が利用する傾向にあります。
もちろんリスクの高いご高齢の方々は来なくなり、若い世代の利用者も減少するはずです。

 

本来、健康増進を目的としたフィットネスジムが、健康を害する感染リスクのある場所に変わってしまったのです。

 

 
もし、フィットネスジムが倒産すれば、そこで働く会社員やインストラクター、パーソナルトレーナーは職を失います
今、フィットネス業界に従事している人は、この先の流れを十分に予測しながら、この自粛期間を過ごしていかなくてはなりません。

 

 

健康ブームは終わるのか?

人が集まるフィットネスジムは今、大きな危機に瀕しています。
これから先を考えると、フィットネスブームの終焉を迎えたと言っても過言ではありません。

 

しかし、人が生きている以上、先進国の様にある程度の生活レベルを超えると「健康に生きる」という事を考えます。

 

自粛要請が始まった今、多くの人が、かつてない程の時間を自宅で孤独に過ごす事を、余儀なくされていると思います。

そこで浮上してくる問題が
「ストレス」
「うつ」
「認知症」

です。

 

これらの問題を回避する為の手段として、運動は欠かす事ができません。

 

 

今の状況や、ワクチンができ人々の恐怖心が緩和するまでに、今までのフィットネスブーム・健康ブームの形は大きく変わるかもしれません。

 

具体的には、人が多く集まる総合型のフィットネスジムやスタジオレッスンを売りにしたジムは下火になり、感染リスクの少ない屋外で行うランニングやその他スポーツや、室内では比較的人が集まらない小規模店、また動画をみながら体を動かしたりオンラインでのレッスンなどの需要が中心になって行く事が考えられます。

 

つまり、健康ブームは "形を変えながら続く" のではないかと思います。

 

 

これから本格化するであろう、コロナショックを生き抜く為に、フィットネスやスポーツに携わる仕事をする人は、準備していかなくてはなりません。

 

今日の一言

フリーランスでフィットネスインストラクターやパーソナルトレーナーを生業にしている人は今後、今までと同じ稼ぎを得る事は、恐らく難しくなると思います。
今有り余っている時間を使って、何か違う収入源を作る準備が必須です。できれば全く違う業種で、です。

 

 

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