▷ 変形性股関節症の疑いがある
▷ 姿勢を正したい人
股関節に痛みを抱える人も少なくないと思います。
股関節は、大腿骨の出っ張りである "骨頭" が、骨盤の受け皿である "寛骨臼" と呼ばれる部分と結合しています。
しかし、股関節のポジションが乱れる事によって、関節の周りを取り巻く靭帯に負担が掛かり痛みが生じます。
更に悪化すると、関節内で骨と骨がコツコツぶつかり、徐々にすり減る(変形性股関節症)ことで痛みが生じる様になります。
一度、骨の軟骨がすり減る(変形性股関節症)と、症状が酷いと、運動療法では改善は難しくなり、人工関節にする必要がある場合もあります。
これらの症状を抱えている人の多くは "骨盤の角度" に問題があります。
症状が悪化する前に、痛みを感じたら改善に取り組みましょう!
目次
股関節の痛みの2つの原因
股関節に痛みが起こる原因を2つ挙げると
□ 骨盤の前傾
□ 骨盤の後傾
です。
骨盤の角度は「約12度が正常な角度」と言われていますが、その角度がそれより大きくても小さくても、何かしらの問題が生じる可能性があります。
骨盤の角度に関してはセルフチェックで、前傾過多か後傾か判断できますので、一度チェックしてみてください。
骨盤の前傾
座っている時間が長くなったり、お腹やお尻の筋肉が衰えてくると、骨盤の前傾角度が強くなる(反り腰)事が多々あります。
骨盤の前傾が強まると、股関節を取り巻く靭帯(坐骨大腿靭帯・腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯)が伸ばされ、鼠蹊部に痛みが出る事があります。
更には、骨と骨がぶつかりやすくなり、骨の間の軟骨が徐々にすり減っていく可能性があります。
これは内旋型O脚の人に多い症状です。
骨盤の後傾
ご年配の方やガニ股O脚の人に多いのが "骨盤の後傾" です。
骨盤が後傾すると、股関節の図にある、小転子と呼ばれる部分と坐骨の先端(坐骨結節)の距離が縮み、ぶつかりそうになります。
この骨がぶつからない様に、股関節が外旋するポジションが定着する可能性があります。
また、この様な姿勢不良により大腿骨の角度(Qアングル)が変わり、骨粗鬆症を患っている場合に "大腿骨頸部骨折" を起こす可能性が上がります。
股関節の痛みの改善方法
それでは、骨盤の前傾と後傾を改善する為の動画をご紹介します。
骨盤前傾の改善
骨盤の前傾には以下の3つが主な原因として考えられます。
□ 股関節伸展可動域の制限
□ 股関節外旋可動域の制限
□ お尻の筋肉の弱さ
それぞれの改善する動画をご紹介します。
骨盤後傾の改善
骨盤の後傾には「内旋可動域の狭さ」が原因として考えられます。
改善法は動画を参考に取り組んでみてください。
これらのエクササイズによって、股関節の痛みを改善できる事もありますが、痛みが酷い場合は、既に変形性股関節症が進行している可能性もありますので、まず医者の診断を受けていただく事を強くお勧めいたします。
僕自身も「今の生き方では駄目だな」と痛感し、新しい事に少しづつ着手しています。
兎に角、色々と試してみてトライアンドエラーです。100年に一度の危機から何を学ぶか、ですね。