首都圏での2度目の緊急事態宣言の延長が決まり、大手スポーツジムも足並み揃えて "20時までの時短営業" を発表しました。
ん?
え?
なぜ??Why?
僕の認識では、スポーツジムは飲食店ではないのですが、空気を読んでか、クレームを恐れてか、なぜか20時までの短縮営業をするスポーツジム。
いや、昨年の緊急事態宣言の時に、パチンコ店とか娯楽施設と並列に扱われた事で『スポーツジムは社会に必要な健康インフラだ‼︎』とか反発していたけど…
僕もそう信じていただけに、今回の対応は残念でなりません。
目次
時短営業する最大の理由
あの新宿ティップクロスTOKYOが閉店を発表し、JOYFITが47店舗を閉店させるなど、大手スポーツジムが臨界点を越え始めています。いや、とっくに超えていた物が顕在化し始めただけでしょう。
スポーツジムは、昨年首都圏で緊急事態宣言が発令された際には、娯楽施設と並列にされ、約2か月間の "臨時休館" を余儀なくされました。
コロナによる自粛モードで、運動する場がなくなり、健康二次被害が増大し、『フィットネスは社会の健康インフラで、こんな時こそ必要なのだ!娯楽施設だなんてけしからん!』…と、そんな声を信じていました。
からの、今回の "謎の自主的な時短営業"
嗚呼、いと哀し…
そこには、社会の、地域の健康を守る為に、運動を習慣化しやすい環境を!と、声を上げていた、飛ぶ鳥を落とす勢いで店舗拡大をし一時代を築いた、大手スポーツジムの姿はありませんでした。
今回の時短営業は、外向きは緊急事態宣言に『要請されなくても協力する規律正しい企業』かもしれませんが、内向きには『緊急事態宣言を利用した人件費削減』です。
多くのアルバイト社員で編成されるスポーツジムは、時短すれば人件費を削る事ができます。もちろん休業ではないので会費収入はあります。
こんな時代だからこそ、感染対策を十分に施した上で、コロナに打ち勝つ体力を、免疫力を上げる為の役割を、堂々と果たしてもらいたかったものです。
時短営業によるデメリット
コロナによって、大手スポーツジムが最も影響を受けたのは、日中の利用者である "高齢者層の退会" です。
確かに僕がお世話になっている、大手スポーツジムでも昼間は閑散としています。
しかし、当然ですが今回20時閉店にした事で、19時台は蜜、蜜、蜜。
仕事終わりに利用する若者層で、この時間までに利用できない人も多いはずです。
この様な状態が2か月も続けば、そりゃ24時間営業しているマイクロジムに移籍する流れも、更に加速するはずです。
大手スポーツジムから、夜の若者層がいなくなるのも時間の問題かもしれません。
一フィットネス従事者としては、もちろんフィットネス業界が厳しい状況にある事を重々承知していますが、今回の大手スポーツジムの対応は、職務を放棄し白旗を揚げた様にも思えます。
もちろんフィットネス産業がなくなる事はありませんが、時代と共にその形は変わっていきます。僕も含めそこに携わっている人は、沈没船に乗り続ける事なく、それを見極め、犠牲となる前に早めに脱出しなければなりません。
ちょこちょこと更新していく予定ですので、2021年もご愛読いただけたら嬉しいです。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。