今回は、いままで話題として直接触れるのを避けてきた "筋膜リリース" について触れていきます。
#禁断の言葉
#R18
ここ数年で "筋膜リリース" という言葉が流行り、運動をする人であれば聞いたことがあると思います。
しかし、この言葉は誰が流行らしたのか、専門家からするとツッコミたくなる言葉で、色々それっぽい説明を聞いても「ん~腑に落ちない」と思うことが多々あるのです。
#誰も明確に答えられない
#人体解剖で筋膜の概念が変わった
よく聞かれる質問で「そもそも筋膜リリースって何?」というモノがあります。
これに対して「筋肉の周りの膜が癒着してね。それに刺激を加えて滑走性をよくするの!」という風に答えているのを耳にします。
更には「鶏肉から皮を剥がす時に見える薄い皮あるじゃん?あれが筋膜!」と筋膜について説明をしたりします。
#たぶんネット情報
しかし、実際に筋膜には、筋肉の周りだけでも「筋外膜・筋周膜・筋内膜」と種類があり、更にその外側には「浅筋膜・深筋膜」といった筋膜が存在します。
試しに「え、じゃあどの筋膜をリリースしてるの?」なんて意地悪な質問をされた時には、聞かれた人はもうパニックです(>_<)
#トレーナー殺し
目次
筋膜リリースとは?
筋膜リリースという言葉の起源は不明ですが、あのコロコロする道具を売る為の "バズワード" として、どこかの企業がマーケティングの一環で流行らした言葉である事が推測されます。
#たぶんトリガー○イント
ググって見ると筋膜リリースという言葉の定義について、色々とまことしやかに語られていますが、どれも "科学的な根拠が薄く曖昧なものばかり" です。
更には、巷には "筋膜剥がし" なんて言葉も出回っている様ですが...これまたヤバそうな言葉です。
そもそも筋膜はリリースされるのか?
あのコロコロで筋膜リリースは可能なのか?
これに対して人体解剖で見た「現段階の結論」をお話したいと思います。
#あくまでも私的見解
#小難しいので専門家向け
綺麗にまとまっていないですが、こう言った感じです。
兎に角、筋膜は想像している様な綺麗な分かれ方していなく、様々な筋膜や、同様のコラーゲン組織と複雑に連結しているのです。
#剥がしたら事故
筋膜リリースとストレッチの違い
そんなこんなで、筋膜リリースと呼ばれている手法も「硬い筋肉を緩めている」に過ぎません。
では「ストレッチとの違い」について考えてみます。
現在、考えられている筋肉を緩める方法は
■ 押す
■ つまむ
この3つです。
「伸ばす」は "ストレッチ" が代表的な方法です。
「押す」は "マッサージ" などで使われる方法です。
「つまむ」は "カッピング療法" などです。
つまり、ストレッチとフォームローラーなどで押圧を掛ける方法は「伸ばしているか、押しているかの違い」です。
これらはどれが優れている!という訳ではなく、場合によっては適切なものは異なります。
しかし「筋肉を緩めるために最も効果がある!」とされている方法があります。
それは「伸ばしながら押す」です。
ストレッチをかけた状態で押圧を掛けて上げることで、筋肉が緩みやすくなるのです。
↓こんな感じ
※ 強度が高いので、痛みが強い場合は注意が必要です。
決してストレッチポールやフォームローラーを使った手法が悪い訳ではありません!
ぜひ「筋膜リリース」という言葉は静かに葬り、適切な手法で、体のコンディショニングを行ってください!
セルフで筋肉を緩める場合は、やっぱりマッサージガンがおすすめです。