新型コロナが流行し、会議、飲み会、トレーニングなど、あらゆる物がオンライン上で試行されました。
その中で、実際にやってみて「便利だな~」と感じ定着したモノあれば「やっぱりリアルが良いな…」と再認識されたモノもあると思います。
#最大のメリットは会わなきゃ失礼がなくなった事
現に「Zoom会議」は生き残っていても「Zoom飲み会」は過去の産物と化しました。
#まだやってる人いるの?
では「オンライントレーニング」はどうでしょうか?
日本でもコロナが蔓延してから、多くの企業が、一斉にオンラインサービスを打ち出し、ジムに通えない人、更には "新たな層" への需要を生みました。
しかし、コロナ規制が緩和されたアメリカでは「多くの人がオンライントレーニングへの関心が薄れ、ジムに戻って来ている」と言われています。同様に、日本でも7割以上の人がジムに戻って来たとも言われています。
そんなこんなで、今後フィットネス業界にどの様にオンラインサービスが溶け込み、利用されていくのかを一考してみます。
#この1年でオンラインの考え方はすんごい変わった
目次
オンライントレーニングはどうなる?
ここ1年間で、ぼく自身も "オンラインサービス" を使ってみて、その中で様々な発見がありました。
例えば「遠方の人に受けていただける」といったメリットもあれば、「道具が使えない分、リアルなトレーニングより効果が下がる」といったデメリットもあります。
#離島の方とも繋がれた
オンラインサービスを受ける客層を大きく2つに分けると
■ ジム通いの経験はなく、新たに運動を始めた人
この2タイプに分かれると思います。
また現在リリースされているオンラインサービスはざっと分けると
などがあると思います。
オンラインサービスの客層
ジムに復帰されたお客様に、オンラインサービスについて聞くと「最初は楽しくてできたが、やっぱりジムでトレーニングしたくなった」といった声をよく頂戴します。
「オンラインを体験して、リアルの価値がより高まった」という "Zoom飲み会型" のパターンです。
やっぱり元々ジムに通っていた人からすると、オンライントレーニングは、環境的にも運動の質的にも "物足りなさ" を感じてしまう様です。
しかし、元々ジム通いの経験がなく、新たな習慣として始めた人にとっては、オンライントレーニングでも十分な満足感を得られるかもしれません。
つまり、アフターコロナでも継続してオンライントレーニングを行う人の多くは「ジム通いの経験のない新たな層」に絞られてくる事が予想されます。
#手軽に運動できる良いサービス
今後のオンラインサービス
じゃあ、運動不足でトレーニング経験の少ない「新たな層」が主なターゲットになるとして、どんな商品に需要があるか?
ざっくりと分けると
■ 有料のサービス
もちろん、無料のサービスの方がお得です。しかも、広告収益型のサービスの場合、決して無料だからといって質が落ちる訳でもありません。
またオンラインサービスは、集客の上限がない為、人気サービスによる "寡占化" を避けられない為、多くの企業が苦戦を強いられることは必至です。
#やっぱりコロナ前からやっているサービスが強い
そして、コロナで大きな需要を生み、更には今後も定着する可能性が高いオンラインサービスは「ハードウェア購入型のサービス」です。
具体的には
■ Peloton
■ Fitness Mirror
などがあります。
これらは、実際に商品(ハードウェア)を購入してプレーしたり、更にはオンラインサービスに加入してレッスンを受けます。
任天堂のゲーム機であれば数万円、Pelotonのフィットネスバイクは、なんと25万円近いお値段です。
当たり前ですが、企業は収益がないと事業が続けられません。
日本でも「安い商品をたくさん売る事」が難しくなってきている現在、高額の商品で利益を出せる企業が生き残っていくのは、自然の流れなのかもしれません。
また、習慣化が難しいホームトレーニングに対して、高い商品を購入する事で、モチベーションを維持する動機にも繋がり、継続的なトレーニングが可能になるはずです。
面白い事に、テスラモーターズが "自動車業界の黒船" と化している様に、元々フィットネスとは無関係の企業が、今までと別角度からフィットネス業界を切り開き始めています。
フィットネス業界に、どの様なサービスが普及し、更には革命的なサービスが現れるのかに、今後も注目していきたいと思います。
毎週水曜日にやっていますので、よかったら是非覗いてみてください。→コチラ