不定愁訴とは「原因不明の体の不調」の事です。
これは臨床用語で、以下の様に書かれています。
「頭が重い」「イライラする」「疲労感が取れない」「よく眠れない」などの、「なんとなく体調が悪い」という自覚症状の訴えがあるものの、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指す。
なぜ、この様な不調を訴えているにも関わらず "原因不明" なのか?
この原因不明という言葉を紐解くと「メディカル検査では、特に異常は見つかりませんでした」という解釈ができます。
メディカル検査は「内臓、血管機能、骨、精神などの異常の有無の診断」です。
しかし!ここで諦めるのはまだ早いのです。体にはまだ "残されている部位" があります。
それは "運動器" と呼ばれる、筋肉や関節です。
実は、この運動器に異常がある事で、体に様々な異常が生じる可能性があるのです。
#運動器
#わーい僕らの出番
#自ら登場
実際によくある症例では…
反り腰を改善する事で "頻尿" が改善される事があります。
血管を圧迫するO脚を改善する事で "冷えやむくみ" が改善される事があります。
この様に運動器へのアプローチで、冷え性・倦怠感・疲労感・睡眠障害・偏頭痛などの、不定愁訴が改善できる可能性があるのです。
それでは、なぜ運動器の問題が不定愁訴の改善に役立つ可能性があるのか?科学的にこの理由を説明してみます。
目次
「不定愁訴」の改善の為に試して欲しい方法
結論からいうと、運動器の異常が改善される事で「呼吸の異常」が改善される事があります。
実は、体のバランスが崩れ姿勢が歪む事で、ほとんどの場合、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、血液の酸素の運搬機能が低下し、様々な体の機能の低下を引き起こす可能性があるのです。
#呼吸性アシドーシスというやつ
例えば…
呼吸が浅くなると、血液が酸性に傾き、これを戻そうとする時に腎臓に負担が掛かります。
呼吸が浅くなると、酸素の運搬能力が低下するので、寝ても疲労が回復せずに、疲労感や精神異常を引き起こす可能性があります。
更には、筋肉の余計な緊張が抜ける事で「自律神経の異常」が改善される事もあります。
体が歪むと、一部の筋肉に異常に負担が掛かかります。よくある症状は "肩こりや腰痛" です。
この様な症状があると、筋肉が常に "緊張状態" にあるので、体がリラックスしません。
体が緊張状態にある事で、自律神経が乱れ "睡眠の質の低下" したり "睡眠障害" が起こる可能性があるのです。
#寝る前のストレッチが効果的なのも自律神経が整うから
呼吸器と運動パフォーマンス
アスリートのインタビューで "細~い声" を出す選手を、見た事がないと思います。
基本的に女性でも、比較的 "図太い声" をしている選手がほとんどだと思います。
#声が図太い人は腹圧も入りやすい
ここから考えても「呼吸器と運動パフォーマンス」は、関係があるに違いありません。
体が歪み、呼吸機能に異常が起こると、同時に「酸素の運搬能力」が低下します。
この酸素は全ての体の機能にとって、なくてはならない栄養素です。
ここで体は酸素量が減ると、酸素を送り込む "優先順位" を付けます。
それは「脳→その他の臓器→筋肉」です。
#生きる為の優先順位
筋肉へ運ばれる酸素の量が低下すると、筋肉の動きが悪くなり、同時に体温や代謝の低下が起こります。
この様に、筋肉への酸素の運搬量が低下しする事で、運動パフォーマンスが低下する可能性が考えられるのです。
病院が最初の一歩
以上の様に "不定愁訴" や "運動パフォーマンスの低下" は、体の歪みによって起こる「運動器の異常」が原因になっている可能性があります。
しかし、これは "絶対!" と保証できるものではありません。体の異常があった場合、必ず "医師の診断" を受けてください。
その上で原因不明であった場合には、そこで諦めず「運動器へのアプローチ」を是非試してください。
#もう一度いいます
#まずは病院に行きましょう
体の不調を感じる限り、どこかに必ず異常があるはずです。
"諦めないで問題に挑む姿勢" を持つ事が、必ず問題の解決につながるはずです。応援しています!
駄目もとでもまず試してみる、この姿勢が問題を解決できるかどうかの境界線だと、骨身に感じています。