先日の記事で「膝の靭帯を損傷する可能性がある人の特徴」についてお話ししましたが、有り難いことに多くのアクセスをいただきました(^O^)
スポーツを行う多くの人は、"明日は我が身" で、膝に不安を抱えているのかもしれません。
自分の話で恐縮ですが、ぼく自身も学生の頃に "膝の痛み" で数年間苦しんだ経験があります。
膝が痛むと歩くことすら辛くなり、いつもの道のりが "何倍もの距離" に感じた暗い記憶を思い出します。
時間が解決してくれる!と信じ、安静にしていても、改善の兆しがなく長引く痛み...
そして試行錯誤を繰り返していたある時、 "ある動作の工夫" をする事で、膝に痛みが出ない事に気が付いたのです!
そこからのトレーニングの甲斐もあり、今では膝に全く不安を感じずにスポーツを行う事ができています。
#もったいぶるスタイル
先日の記事の中で "ニーイン・トゥーアウト" の動作が「不幸の三兆候」を引き起こすトリガーになる!というお話しをしましたが、今回はその補足で「"ニーイン・トゥーアウト" を起こさない為に、絶対に抑えておくべき動作のポイント」をご紹介します。
#アスリートは絶対絶対抑えて
目次
ニーイントゥーアウトとは?
ニーイン・トゥーアウトとは「つま先に対して膝頭が内側に入る動作のこと」を言います。
もう少し細かく説明すると「足の "人差し指" をセンターと考え、歩く時、しゃがむ時、運動をする時などに、膝の真ん中が人差し指より内側に入っているか否か」です。
パターンとしては
■ つま先が外に開いている + 膝が正面を向いている
このどちらも "ニーイン・トゥーアウト" であり、膝の怪我や痛みにつながりやすい動作です。
以前の記事「膝が内側に入る(ニーイン)2つの原因とその改善方法」では「あの筋肉が硬く、あの筋肉が弱い」と言った "根本的原因" についての話をしましたが、今回はそれらを踏まえた上での "動作の中でのポイント" をご紹介します。
膝の怪我を予防する動作のポイント
先日の記事でお話しした「不幸の三兆候」を始めとした膝の怪我の多くは、着地や方向転換やブレーキングなどの "動作を止める瞬間" に発生します。
スピードなどの外力による負荷を、膝で受け止めてしまうことで、膝が耐え切れなくなりダメージを受けるのです。
#自爆
そして今回の結論を言うと、動作を止める時に、膝に負担を掛けない為のポイントは「つま先に体重を載せないこと」です。
上図の様に、歩行時の "足裏の重心移動" は、つま先に進むにつれて内側に入ります。
つまり、足裏の重心がつま先寄りに載ると、土踏まずが潰され内側に重心が移動し、同時に "ニーイン・トゥーアウト" が起こるのです。
これが歩行時であれば、股関節の内旋動作が伴う為、膝への大きな負担に繋がりませんが、"動作を止める" となると膝に大きな負担を掛けるのです。
実際に動作を見てみます。
足裏の重心位置が前方に移動すると、膝の運動量が増え、同時に "ニーイン・トゥーアウト" が完成するのです。
この "ニーイントゥーアウト" による膝の負担を軽減する為には、股関節の仕事量を増やす "ヒップヒンジ" と呼ばれる動作の習得がポイントとなります。
ヒップヒンジの方法
"ヒップヒンジ" とは「股関節を大きく屈曲させた、お尻の筋肉に頼った動作のこと」です。
上図の様に、動作を止める時、膝関節ではなく "股関節" をしっかりと使う事で "足裏のセンターポジション(くるぶしの2~3㎝前)" を保つことが可能になります。
この様に、ブレーキをかける時や動作を切り替える時に "足裏のセンターポジション" を維持する事で、"ニーイントゥーアウト" を防ぎ、膝の傷害リスクを減らす事ができるのです。
ヒップヒンジを習得する為には "お尻の筋肉の働き" を効果的に使える様になる必要があります。
是非、脚の関節を効率的な使い方を覚え、膝に不安のない体作りを行いましょう!