前回の記事に引き続き『手術』に関する話題です。
外科手術を受ける人の目的の多くは『体の痛みを取る事』だと思います。
その中でも特に多いのが膝・肘・足首・手首といった、靭帯や骨など関節の問題を解消する為の手術です。
手術によって組織が再建され、リハビリによって機能が回復し、日常生活やスポーツに復帰すると思います。
しかし、手術によって起こる "見落とされがちな問題" があるのです。
実は、これを解決させずに "パフォーマンスの低下" に悩む人も少なくありません。
目次
術後に見落とされる問題
手術後のリハビリによって、その部位の機能回復(メディカルリハビリテーション)だけではなく、隠れている "真の原因" を特定して、二度と同じ怪我を繰り返さない為の処置(アスレティックリハビリテーション)をする事が必須!と言う話は、以前からも度々しています。
しかし、そもそも『手術をする』と言う事によって必ず発生する体の問題が、見落とされている事があります。
その体の問題とは『神経の切断』と『組織の癒着』です。
神経の切断
手術によって体にメスを入れる事で、皮膚や筋肉を取り巻く細かな神経が切断される可能性があります。
実はこの問題によって、筋肉に正しく力を入れられなくなる事があります。
よくある例としては、盲腸の手術を行う時に、右腹部を切開します。
過去に受けたこの手術によって、右腹部に力を入れる神経伝達が弱まり、右脚で上手くバランスを取れなくなっている場合があります。
これを改善する為に、ファイアリングシークエンスと呼ばれる様な、力のスイッチを入れる順序を体に "再教育させるトレーニング" が必要になります。
組織の癒着
同じく手術をする事で、皮膚下や筋肉を取り巻く "筋膜" が一度切開されます。
これにより皮膚と筋肉や周辺組織の癒着が起こり、筋肉のスムーズな動きが制限されてしまうのです。
事実、人体解剖を行うと、手術痕の下の組織の癒着は、かなりの確率で診られると聞きます。
この組織の癒着を解消する為には、継続的な患部のストレッチやマッサージなどのケアが必要になります。
実はこの問題が、体の他の部位の痛みなどに "2次的な問題" を引き起こしている可能性があるのです。
手術をプラスに変える
手術を受けると言う事は、マイナスな状態をゼロに戻し、より良い体の状態を求めているはずです。
しかし『手術をしたけどあまり良くならなかった‥』と、心が折れマイナスの状態を受け入れてしまう人も少なくありません。
体の問題は、手術をして終わりではなく、患者の努力なくしては完全復活はあり得ません。
KYTもその手段の一つですが、問題を解決する為に有効なアプローチは、まだあるはずです。
是非、手術をする前より強い体を手に入れる為に、試行錯誤してください。応援しています!
結局良い商品や良いサービスじゃなかったら、それを売るのは詐欺みたいな物。
まずは自分が提供する物のクオリティを上げないとスタートラインにも立てない。