久方振りに "ショルダーパッキング" のお話しをしようと思います。
#何それって方はコチラ
何年経っても日本では全く普及する気配のなかった "ショルダーパッキング" という概念。至極簡単に説明すると「肩甲骨を安定させる」ということです。
ショルダーパッキングを身につける事で、上半身のみならず、下半身の使い方も圧倒的に上手くなります。
ところがどっこい、今年に入ってご新規で「整体」を受けていただいた方の口から、なんと「ショルダーパッキング!」という言葉が立て続けに発せらたのです。
#ビックリちょんまげ
よくよく話を聞くと、どちらもゴルフをやられるお客様で、調べてみると、あるゴルフコーチが "ショルダーパッキング" という言葉を使って発信をしていた模様です。
でも、なぜこの "ショルダーパッキング" という概念が中々普及しないのか?
その理由の一つには「ショルダーパッキング自体が少し難しい」ことが考えられると思います。
事実、現場の指導でもこの動作を習得していただくには一苦労するのに、ブログやオンラインでの指導だけでは、中々伝えにくいものがあります。
しかし、色々考えた結果「これさえやれば、誰でもショルダーパッキング覚えられる!」という、導入のトレーニングがあるのを思い出したので、今回特別にご紹介しようと思います。
#とくべつに
#おもてなし
目次
ショルダーパッキングのトレーニング方法
上半身に十分な可動性があれば、ショルダーパッキングを正しく身につける事ができます。
#あとは筋肉のスイッチを覚える作業
まずは、感覚を身につけるトレーニングを行う事が非常に大切です。簡単なトレーニングなので、是非一緒に体を動かしてみてください。
② 手の平を後ろに向ける様に、思いっきり腕を外に捻ります
→ ここで肩甲骨の間の筋肉の緊張を感じましょう
③ 背中の緊張を抜かない様に、静かに腕を真下に下げます
→ 気をつけの姿勢で、肩甲骨の間に緊張を感じる
④ 一度リラックスさせ①〜③を繰り返す
※ ストレートネックの人は、頭を高く保った状態で行ないましょう
※ ②で腕を捻った時に腰が剃らない様に気をつけましょう
これが基本的なショルダーパッキングの方法です。
また慣れて来たら③で感じた "背中の緊張" を抜かない様に気をつけながら、腕を持ち上げてみましょう。
この様に、腕がどのポジションにあっても、肩甲骨の間の筋肉が緩まない様に維持する、これが "ショルダーパッキング" です。
ショルダーパッキングに必要な筋肉
ショルダーパッキングについては、4年ほど前の記事でもお話ししていますので、そちらを目を通していただいて、今回は "プラスアルファの補足" をしたいと思います。
少しマニアックな内容になるので、大切な事だけ先にお話ししておきます。
最終的に、「100点!行ってよし!」と言える様なショルダーパッキングを習得する為には、ある程度の肩甲骨の動きに伴う上半身の可動性(胸椎の伸展や回旋)と、正しい頭のポジション(ストレートネックは駄目よ)が必要になるので、心当たりがある人は、同時にそちらの可動域の改善を行ってください。
以下マニアックな内容になるので、ショルダーパッキングの方法を知りたい方は、すっ飛ばしてください。
#専門家向け注意
今回の補足では「ショルダーパッキングでどの筋肉が必要なの?」という疑問に対して、動作別にお話しします。
肩甲骨の固定には、主に肩甲骨に付着している "僧帽筋" と "菱形筋" が必要になります。
更には、動作別にどのあたりの筋肉が主に働くのかをみていきます。
■ 肩関節外転→僧帽筋中部
■ 肩関節外転90度外旋 → 僧帽筋下部
■ 肩関節屈曲90度外旋 → 菱形筋
具体的にはこれらの筋肉が、肩甲骨の固定に主に働くという事がわかっています。
スポーツ動作の中でショルダーパッキングは、必要な局面と必要ない局面があり、常に筋肉を緊張させている訳ではありません。
しかし、スムーズな動作や強い力を外に伝える為には "ショルダーパッキングが使えるかどうか" が非常に重要になるのです。
是非、基本的な動作感覚を身につけ、トレーニングやスポーツ動作の中でも応用してみてください!
人の前に出る仕事なので、見出しには気をつけていますが、歳を重ねるとやる事が増えて困っちゃいます笑